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【e-POWERのみ!】フルモデルチェンジした日産ノートを解説する

日産は2020年11月24日、モデルチェンジした新型ノートを発表した。FFモデルは12月23日、4WDモデルは2021年2月の発売予定。

経営不振が続く日産の会心の一撃となるのか注目です。


今回はe-POWERのみの設定

先代ではガソリン車とe-POWERの2本立てだったのに対し、e-POWERのみに。ガソリン車の需要はどうなるのかが見どころ。

ノートは2016年にe-POWERが追加されて以降、e-POWERが好調すぎるので妥当ではある気もするが、価格帯は202万9500円からと上がっており、コンパクトカーに200万か と感じる部分もあるので、価格重視のユーザーにとっては悲報となる。


外観

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https://car.watch.impress.co.jp/docs/news/1290323.html

同社のアリアを汲むデザインでまとめられている外観は新しい日産エンブレムを市販車に初採用。シャープなフロントフェイスは新しい日産デザイン言語を体現したもので、ホンダヴェゼルにも似ているような印象で下部に配置されたSUVライクな黒の装飾パーツが特徴的でもある。

一方でヘッドランプがLEDとハロゲンでは大きく印象が変わってしまい、ハロゲンだと一気にチープな印象となってしまうため、ここは注意が必要。

そして、最近のトレンドの横一文字のテールランプと取り入れた特徴的なリアビューは、フロント同様にバンパー下部にSUVライクなブラックの装飾、テールランプの「NISSAN」と横一列に配置されたエンブレムは特徴的かつ新鮮で、今後の日産の新たなデザイン言語になるのではないかと思われる部分。また、新採用の大型のリアスポイラーで、空力性能が向上している点にも注目。

サイドは窓の下端が引き上げられ、頂点の下がったクォーターウィンドウと相まって、低重心でスタイリッシュな印象に。

注目のボディサイズは全長4045×全幅1695×全高1505mmと、従来通り、5ナンバーサイズなのはもちろん、先代比で全長が55mm、ホイールベースが20mm、全高が15 mm 短縮され、日本の道路事情により適したサイズにも注目。日産の本気度が伝わってきます。


ボディカラー

・ホワイト
・スーパーブラック
・ピュアホワイトパール

・ブリリアントシルバー
・ダークメタルグレー
・ガーネットレッド
・オーロラフレアブルーパール
・バーガンディ
・オペラモーブ
・プレミアムホライズンオレンジ
・オリーブグリーン

・ビビットブルー&スーパーブラック 2トーン
・オペラモーブ&スーパーブラック 2トーン

プレミアムホライズンオレンジは、先代でお馴染みのプレミアムコ○ナオレンジと同一色。昨今の事情でしっかり他車と同様に改名されています。


内装

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https://car.watch.impress.co.jp/docs/news/1290323.html

先代の縦基調から横基調に一変し、質感が大幅に向上。オーディオスペースからステアリング前の液晶メーターにつながる部分が特徴的で、ハンドルも新しい形状に。そしてこのセグメントでは珍しい大型センターコンソールは下が空洞のフローティングデザイン。新デザインのシフトレバーと相まって先進かつ上質な雰囲気に。


グレード

グレードは、

装備を厳選したビジネスユースの「F」、エントリーグレードの「S」、上位グレードの「X」

3種類でガソリン車の設定はなく、全て1.2Lのe-power仕様。
FFモデルが先に発売され、後に4WDモデルが加わる予定。

価格はいずれもFFで、

「F」2,054,800円「S」2,029,500円「X」2,186,800円

と、全車200万超えで、装備が充実したSがFと逆転する謎展開の価格設定に。

4WDモデルの価格は後日発表予定。

さらに、オーテックが手がけるグレードの「オーテック」も設定され、こちらの価格も後日発表される予定。


新デザイン!日産の起爆剤となるか?

近年国内では不振が続いていた日産。その原因としては海外にシフトしすぎた販売戦略により、国内では新型車の発表が極端に少なく、どれも長寿モデルとなったことで新鮮味が全くなかった。6月に国内で久しぶりの新型普通車としてキックスが投入されているが、モノとしてはタイからの逆輸入で純粋な新型車とは言えなかった。そういう背景もあり、今回の新型ノートは満を持しての登場であり、デザインもその意気込みを感じるかのような洗練具合だ。しかしe-POWERだけの設定が響き、価格帯が上昇している。ここをどのように対策していくかが課題で、既存のマーチで取り込むことも考えられるが、マーチは基本設計が古いため、取り込めたとしてもそれは限定的だと思われる。となると日産はマーチを今後どうしていくのか。そういった点にも注目したい。


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