重大な話
大変為になる記事である。
ロボものでロボがダサいのはいかんのである。ロボがカッコ悪いロボものは確実に乙るのであり、実はボトムズでスコープドック系列をタコと呼ぶのはデザイン公表当時に余りにタコ坊主過ぎる頭部デザインに対して与えられた蔑称なのである。(後に「タコだけどかっこいい」に転化して蔑称の意味合いは消えた) 恐らくこの新型コロナに喘ぐ地球上に60億人いる人類の内、ロボはダサくても良いと考える奴は0.0015%も居らず、その0.0015%の内実に98.84247%が「可能なら格好良くしたい」と考えている事は統計を取らずとも明らかだ。つうかどっかで開発中のロボが出渕氏にデザイン依頼する時代だかんな。格好いいロボというのは今や大変重要な問題なのである。
で。
私も俺ロボットを作って40年超の人間である。幼少の砌よりレゴなどで俺ロボットを作り続けてきた。
最近のリデザインの中ではフォーエバーガンダムベースでジムスナ2のテイストを混ぜた「アーマードジム」がお気に入りである。
しかし……このベースキットのフォーエバーガンダムさん、カラーリングがありえないほどダサいっ!
嘘やろってぐらいダサい。無理矢理トリコロールに寄せて、しかも白がアクセントカラー扱いにされてんのが問題かなと。実際色のせいでダサさが増してるのでモノクロにすると見栄えが増すというネ……
ほれ。
詳しく話すと面に与えられた情報量がどーのとかシルエット、データ量のメリハリ、ポージングとか多岐に渡りダメなんであり、おじさんはジム化のついでにデティールの整理とカラーバランスの是正を試みたのである。
地球連邦系デザインのジム化は容易い。ジムは意匠の力がガンダム並みに強力なので、ジム頭さえ乗っけておけば最低限ジムに見える。つうかガンダムもジムもデザインほとんど同じだかんね……
で、可能な限りジムスナ2のパーツに置換してからが今回のテーマだ。こまけー線がチマチマ入ったモデルとのっぺり気味のデザインを組み合わせる時は、濃色でデティールを潰してやると視覚的に馴染む。
近年では広い面恐怖症なんだべか?と悩むぐらいこまけー細工を施す人がいるが、人間に近いデザインのロボで見てくれ考えるなら、まず全体のスタイルがキモなんよ。人はいきなり細部を見たりしないである。その「全体バランスを見る際に」トリコロールで各色が出しゃばる配色はいかんのである。つーか、確かガンダムの配色はポピーが「もっとオモチャ(として見栄えがする様)にしろ!」と言って無理くりあの色にしたわけで、大方フォーエバーガンダムのデザイン発注者は「プラモ狂四郎の青い「パーフェクトガンダム2」のイメージで」とかトンチキこいたのではなかろうか?
また、とっ散らかったデザインでも色調だけ調整したら多少はマシになる。
今のウチのサポート機だが…
元配色はこんなんだ。こっからカスタムカラーで詰めてやっても良いのだが、あれを使いこなすのは結構難しいと見た。機体を見た印象から色情報を脳内で除去できるとか、データの濃淡、ラインの見せ方……割と色塗りは難しい。自由にできれば自由にできるほど難しい!
じゃけん、最初は全パーツをお仕着せのカラーパレット当てて様子を見て……
大体いい感じになったらパーツ単位で色のコーディネートを考える方が楽かもしらん。私の場合、全体をジムコマンド色にして、顔だけジムカスタム配色に直すことが多い。とりあえずそれで統一感だけは出る。しかし面や線の多いデザインだと白ベースのカラーリングの時にそれが目立ってしまうんね。そんな時は濃い色に塗って線や面のデータを埋めてしまう。
柄物にして気配を断つという選択肢もある。
人間の目というのはおかしなもので、人間を探し出そうとするとアウトラインが人間的なものだけをフィルタリングして検索するらしく、アウトラインを崩すと見つかりにくいらしいのだ。ギリースーツなんて偽装法もある。
デザインが見にくければ、対戦時に攻撃優先順位が狂うとかあるかもしれない。対人間時のみだから余り意味はないが。
とりあえず、色は付けよう!
とっ散らかった配色でアレコレ組み合わさったキメラガンプラは今日でヤメだ!
人間、格好いい配色を考えるのは難しいが、それがカッコいいか否かを判断する部分だけは結構簡単なんだ! 先ずはプリセット適用しまくり「どれが似合うか」見てみよう!