創作の小道 金属脳
最近またチマチマとガンド天狗書いてる。
水星の魔女は段階的に謎を明かしていくと言う創作手法をとっているが、公式サイドの情報開示を待ってるといつまで経っても2次創作が出来ないので、最近は公式サイドをシカトするというか、
もうこっちは勝手にやる
という姿勢を貫く事にした。ヴァナディース事変21年前設定もなーんかこけおどしってーか、エリクトがスレッタでは無いんじゃないかと悩め的な「実にくだらないハナシ」でしか無いような気がしますですよ。
設定開陳をドラマと勘違いする様なスカタンな作劇は、ワイ嫌いだ。
で、再三書いてる「ヴァナディースの最終目標」は
完璧な人造人間の創出である。これが出来たら人間の事故損傷は(処置が間に合えば)ほぼ完璧に救命できる。例えば腕を失ったとしよう。とりあえず欠損部をガンド義肢で補い、それからゆっくりiPS細胞で自分の腕を培養して再生したら良い。
iPS細胞はほんとマジで魔法の様な科学なんだけど、流石に2日で人間の膝から下全部とか作れんからな。QoLあげる為に出来の良い義肢は必要よね。
で、ワタクシゴトなんだけど……実は身内で2名ほど、脳の悪性腫瘍で死んだり死にかけている。これは生命倫理問題に抵触しちゃいそうなんだけど、脳を特別視せずに「人体内のデバイスとして」きちんと研究し、代替とか出来るようにしないと「どんだけ医学が進歩しても、脳やられたらダメ」って科学の限界が生まれてしまうんだよね。
選択は個々人や家族の好きにしたら良い。ただ、それでも生きたいと望む人にちゃんとソリューションを提示できるのがテクノロジーの真価だと思うのよ。
脳や意識や記憶まできっちり解析して再生できる準備だけはする……それが脳だろうが心臓だろうが足の小指だろうが「治療して、機能再生できる」
もしもカルド博士が実在してガンド医療を目指すのであれば、必ず脳も攻略してアラレちゃんみたいな人造人間作れる段階までテクノロジーを発展させると思う。
んで、ですな。
水星の魔女本編でもルブリスの中に仕方なくエリーちゃんを入れたみたいな話が出てきたが、これはつまり劇中のその問題発生時にエリーちゃんの意識を移す「器」がルブリスしかないから仕方なく……という緊急処置ですわ。私はベルさんがそれ聴いて吐き気堪えてるのがよーわからん。
例えば一時的に心肺機能低下したら人工心肺繋ぐでしょ? 腎臓ダメやったら人工透析するし、ペースメーカー埋め込みもやりますわなぁ。人体機能の人工物による代替ってキモいか?
技術的な問題でシュリンク出来ないとかあってもだよ、それで動けなくなるとか自由が制限されるとしてもだよ、先ずは身内的には「生かす」が最初に来るんでないかい?
その意味で、命の定義をどこに置くかという問題はあるが、生命の根源を精神活動だと規定してルブリスの中に精神を移すのは個人的に「出来るならやるかもな」程度には考えてる。
ただ、それならそれで「もっと小さく人間として生活可能なボディ作ろう!」って方面で部分的クローニングとか義体作る方面に進むと思うんだけど、何でかプロスペラは「エリーの棲むデータストームの向こう側を拡張する」という訳分からん作業をしているようだ。頭大丈夫か?
一応補足しておくと、フルボディの完璧な「人間のクローン」を作ると漏れなくそのクローンには自我や自意識が生まれてしまい、これに他者の意識を移植するのは殺人に当たるだろう。(新生児のほぼ全てがとりあえず成長して自意識育むんだから間違いない)
自意識の無いまっさらなデバイスとしての肉体を作る方法はまだ見つかっていない。自我や自意識はこちらが望もうと望まざると「勝手に生えてくる」
多分生物的なアプローチだとこれ回避出来ない気がすんだわ。これがあるからクローン作らずデータストームの向こう側を拡張して……というのが大河内脚本なんだろうが
簡単に諦めるなッ!
ワイにはガンド脳……人工的脳組織の構築を目指さない理由が分からない。
そらまぁ今のテクノロジーレベルからすると夢物語の範疇なんだが、水星の魔女世界ではルブリスの中にエリーを移植出来るだけの基礎技術が存在する訳だよ。
シュリンクするだけやんけ。んなモンリーチ掛かってるような話やぞ?
偶然理論も何も無く事故で吸われたならまだ分かるが、16話の中でプロスペラが意図的に移植したってやった以上、もうこの世界には意識をメカに転送する技術(ガンドの前駆である「セイズ」ってのがこれに当たるだろう)が確立しており、器さえあればエリーの意識の再移植だって可能だろう。
クワイエットゼロする理由ねーやんけ。
クワイエットゼロを志向してるのはプロスペラの意図ではなく脚本の都合で、テクノロジーレベルや母の情とか考えたら「そんなもんよりガンドロイド作る」のが順当に見える。バカなんじゃないか、水星の魔女世界構築してる人たち。
記録見ると判るが、私はガンド天狗40話段階(水星の魔女8話放送前、シャル・ウィ・ガンダム放映後から彼らの選択放映前)でガンド脳出す前振りやってる。シェルユニットが平板なのはこの時代に於いても集積回路がシリコンウエハーベースで平板だからであろう。実際現実世界では平板な回路を高層集積する技術が生まれており、この辺から考えたら将来的に3Dプリンター技術による三次元回路と3次元化状態での最適化ってのはありそうなラインだ。
私は岸和田博士の科学的愛情愛読者なので、金属脳「ぷるぷるB」は勿論何十年も前から知っている。今回ガンド脳にぷるぷるαと名付けたのはトニーたけざき氏と岸和田博士に対するリスペクトである。
だもんで、これからぷるぷるαの実装実験する過程で
当然ガンドロイド0号としてこいつが出て来てビターな展開にする構想はある。造物主と被造物の対決はSFの華よ!(てか、これでいきなりガンド天狗やエアリアルが受肉したらあと数話で話が終わってしまうw)
朱に染まわれば赤い彗星って諺もあるし(要出典)、この後出て来るソフィノレに感化されて「地球側ガンドロイド」としてデータストーム無効化出来るって展開でもいいし、それがシャディク側に回って決戦パターンでもいい。(つか、そっちの展開でスレッタがガンドロイドではないかって疑念持たせたらヴァナディースが21年前設定要らなくね?)