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物凄いものを見た
note民の方が理解出来るのではないかと思うので、紹介しておきたい。
藤原ゴンザレスというちょっと変わった作家がいる。作品読むとヤンキーではないのに物作りが好きで工業高校進学決めた人の様だ。作品でロケランジャンプとかやるから、fpsとか好きなんだろう。
最近は悪役令嬢物語を執筆中なのだが、先ほど読んだ20話でサラッと魔法の概念自体を変える様な描写が来た。
ある種の魔法をプログラムの様に構築し、インストールパッケージ化して「他人の脳内に魔法使用OSとして展開させやがった」のですわ。私も魔王アギの7日間で強制的に各種知識の圧縮転送&焼き付けというのはやったが……今何気なく読んで「これ、異世界魔法関係のデファクトスタンダードになる発想じゃないか?」と一発で目が冴えた。
魔法がある種のロジックで構築され、ロジックを理解するとオリジナルの魔法が作れる事自体はスレイヤーズなんかでも描写されてる。それにより完成された呪文を真似る事は出来る。ここまではよくある話だ。しかし、「組み立て方」まで伝達可能にした設定は、恥ずかしながら初めて見た。これ、魔法の系統毎にカーネルが違う(iOSとWinとAndroidは、黒魔術、精霊魔術、僧侶の奇跡にそれぞれ該当するとか)ハードウェアが要件満たせばインストール可能とか、マシンパワーが十分なら仮想マシンに別OS入れて制御可能とか、魔法の細かい描写を可能にする視点ではあるまいか……
残念ながらカクヨム民はパソコン知識が残念だしサイバーもSFも弱いからスルーしそうな気がするのだが、note民は忍殺経由でサイバー好きそうだし、この発想というか「視点」を活用できるのではないかな的な……私自身もユギニア物のたかしくんシリーズで世界法則やマルチバース設定をコンピュータテクノロジーに重ねて描写するやり方してるけど、藤原ゴンザレス作品見てたら「サイバーファンタジー」というジャンルが目覚めかけてる気配を察した。
もしかして……ワシら今新しいジャンルがたまごの殻を割る、その瞬間にいるのかもしらん。
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