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これは無理からぬ

狙ってるのかもしれないが、可能性として日本語の歴史的背景知らないとこうなるかなと思い至ったので日本語講座的に書いておく。

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Vの字に起因するヴという発音、実は日本語に本来存在しない音なんよ。日本語でワクチンと呼ぶ語は英語でvaccineなんだが、現代日本語の外来語をカタカナにするメソッドではヴァクシンとなるだろう。しかしこの語が輸入された明治辺りだと誰もヴの字が読めない(そんな発音はない)ので、ワと言う音で置き換えたのだ。最近ガンプラ界隈だと関節の緩みにマットヴァーニッシュ(或いはマットバーニッシュ)と言う塗料を用いるが、このヴァーニッシュもカタカナ化される際にワニスとされ、更に省略されてニスと呼ばれている。ワニスは西洋の油絵技術と共に伝わったのだろう。今から100年ちょい前は今とは別のカタカナ変換ルールが適用されていたのだ。

では、ワクチンと関係深いVirusはどうだろう? 現代日本語ではこれをウィルスとカタカナで書く。しかし古いドラえもんの単行本などではビールスと書いているものもある……実は昔は日本語にウィ音があった。平仮名で「ゐ」片仮名で「ヰ」と書く。濁点重点だとビールスで、ヴィ音のウィに重点置くとウィルスに変換されるのであろう。ヴを使って良いならヴィルスの様な気もするが、iPhoneでは「びーるす」でも「うぃるす」でも変換候補にVirusが出るが、何故か最も発音が近いゔぃーるすやゔぃるすからはVirusが変換候補に出て来ない。また、whiskeyは稀にウヰスキーと書いたりするが、発音的にはヰスキーである様な気もする。我々の曾祖父さんは何を考えてこんな音写をしたのだか。

言語により「存在しない音」と言うものはかなりあり、日本人が英語のLとRの使い分けが下手だとか、韓国人がJapaneseをザパニーズと発音してしまうとか、この間中東のアラビア語のネイティブは日本語のts音を発音しにくいなんて話も見かけた。

そんな訳で、逆にアクヅメさんは日本語非ネイティブなのに現代日本語の外来語片仮名変換メソッドを完璧に理解してる辺り、めっちゃ日本語堪能だなと思いました。

方針変えて、noteでの収益は我が家の愛犬「ジンくんさん」の牛乳代やオヤツ代にする事にしました! ジンくんさんが太り過ぎない様に節度あるドネートをお願いしたいっ!