スレッタはタヌキか魔女なのか？
第二話のガンダム談義でも顕著だったけど、あるものが何かって話をする際には「定義」が必要になります。ガンダムか否かを判定する為には「ガンダムとは何か」という定義をしないといけないわけですね。
で、本来的にはスレッタが「水星の魔女」である事が暗示されている。では魔女とは何か？
今の所「ガンドアームの開発をしている」という線が濃厚である。故に
ヴァナディース機関関係者はガンドアーム開発してたから全員「魔女」であろう。しかし……
我らがポンポコタヌキちゃんは、どうやらエアリアルがガンダムであるとは思っていない模様。てか「ガンダムってなぁに？」である様な……
先ず、スレッタも実の母がガンド利用者だから「ガンド技術」自体は知っている筈だ。更に過酷な環境の水星在住だから「周辺住民のガンド利用率」はかなり多いのではあるまいか？
しかしエアリアルがガンド技術を利用しているとは理解していない(様に見える)
つか、モビルスーツの開発自体がかなり難易度高めで、ジェタークのとっつぁんやニカねぇからも「水星やシンセーにモビルスーツ開発出来るわきゃねぇ」「水星でもMS開発出来た」と言われてる。逆説的に「スレッタがエアリアル以外のMS見たのは(4歳の誕生日のあの日を除けば)、学園編入したその日が初めて」だと思われる。エアリアルぐらいしか知らないのだから、当然エアリアルは「ただのモビルスーツ」と誤解しているのでは無いか。だってそれぐらいしかないんだもの！
という事で「現時点では」スレッタは子ダヌキであり魔女ではない。恐らくは後々魔女になるというか、「ガンドアーム普及過程において決定的なブレイクスルーを提供して」魔女と呼ばれる様になるんじゃないかなぁ？
で。
エアリアルの特徴的な部分は「個性がある」なんだけど、プロローグ見たら分かる通り、ルブリスにも個性が存在し得る。ちゅーか、エリクトが見出したルブリス内の個性がエアリアルであり、エアリアルの機体操作習熟に併せてカスタマイズし直したのが「ガンダム・エアリアル」と推察される。多分ガンドアームという巨人兵装は何やっても自我が発生してしまう物なのであろう。ただ、現時点まででスレッタヌキだけが自我の存在を理解してコミュニケーションが出来る。これは特異能力ではなく、そもそも義肢に過ぎないガンドが自我を持つなんて考える方が変なのだ。義足や杖に名前付けて可愛がる身体障害者は居るやろか？ 自分の体の一部に自分以外の他の個性を付与するかね？
自我が存在する「ガンドアーム」を自分の身体の一部として扱おうとするからデータストームが発生するのであって、むしろガンド義肢を扱い慣れている方がガンダムの扱いが下手である可能性もある。本質的に付き合い方が真反対なんだよ。
現在「服着て歩く死亡フラグ」と呼ばれている彼も、ガンドアームとの適合性が高いと予想された「ガンド義肢比率高めのお兄ちゃん」かも知らんが、ガンド義肢に慣れているからこそデータストームに遭いやすいし、スレッタとエアリアルの関係性に気付くか、スレッタからガンダムとの接し方を聞いてデータストーム回避するんじゃないかなぁ？(エアリアル並になる為には「そこから」ファラクトと仲良くなる必要がある)
これまではガンドを作り出す人々が魔女だったのが、これからはガンドを使い熟すものが魔女となり、学園が名実共にホグワーツ魔法魔術学校になるのではあるまいか。
この筋で言うと、スレッタまm……プロスペラ女史はガンダムはガンダムだから凄くてガンダム普及に力を入れるが、エアリアルが特例というか、実際ガンダムをあちこちに配っても「エアリアルに全然敵わない」と言う事実に愕然とするのではないか。供与受けた側は「プロスペラの奴はガンダムの核心技術を提供してない」と疑うし、プロスペラも「何でエアリアルに勝てないのか」悩むのであろう。
で、何で強いか分からないから、エアリアルと同じ様に……
ルブリスベースのガンダム作るんでない？ まぁ彼らの自我を発見してコミュニケーション取れないとデータストーム発生するんだろうけど。(そしてスレッタからガンダムとのコミュニケーションの要諦聞いたミオリネとかニカねぇがパイロット科じゃないのに使いこなしてしまうなど)
戦わせようとしたのに互いに抱き合うガンダムたち。理解できるスレッタのみコクピットで感動の再会にホロリと涙を滲ませると。
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