Johnny, Be good! (12)
Hi Everybody! ちょっと待ってね、今ジョニーさん力づくで扉開けちゃうから。んぐぎぎぎ……
パシ……
ヒネメス枢機卿「……なんだと?」
ピシピシ……
ジャンヌ「ちょ……本当に?」
グギギギ……
????「7つの封印が!」
《《女神に授かりしこの力! 建て付けの悪い扉程度! 破って見せる! Pガイストの術、全力200%!》》
バァン。
GrHoooAaaa!
「何してんのよっ!」
「聖女ジャンヌ? 何故ここに!」
「ジャンヌねーちゃん、チーっす」
「早く逃げて! 枢機卿呼んできて!」
(ジャンヌちゃん、テキサス・ブロン娘インストール開始!)
(マリーア様、西式投げ縄打ち使用許可願います!)
(何が始まるのさマリーアちゃん?)
(本物の悪魔が出て来るのよ!)
「さぁて、行くか! 喰らえデカブツ!」
「待て、ボー!」
《斧爆》
巨大な肉の塊とも言える異形の悪魔が右腕をLの字に曲げて神官戦士ボーの振りかざした剣ごと首筋を刈る。澄んだ音と共に剣が砕けて首を軸にボーの身体が一回転すると、ガシャリという音を立てて石畳の上に崩れ落ちた。
「踊れ踊れ火の精霊、爆裂炸裂、怒り狂え! 《火球》!」
赤い光が一瞬収縮して激しく爆発する。しかし光の中の影は小刻みに震えながら全く意に介さない。
「You!」その悪魔は一言吼えると魔術師マグナスを指差し、左右に振る。全く効いてない。右手を大きくテイクバックすると拳を握り……
「Youth!」
神に捧げるテキサス・ロングホーンを象るジャンヌ左腕が光を発し、一足早く悪魔の首を刈る。身長の差からフライングネックブリーカーじみた軌跡を描いて悪魔とジャンヌが倒れると、3重の四角い結界が二人を囲む。
「早く! 外へ!」
(怪獣大決戦だ……逃げるべ!)
「おい、ボーを運べるか?」
「ジョニーさん!」
わかったわかった、ジョニー君。僕もそこまで酷くない。飛ぶように、いや実際Pガイストの術で飛びながら僕達は地上へ向かう。
(えーっと、次の角左だったっけ?)
「右だアホっ!」
……ギリアム氏、置いてっていいかな?
いいなと思ったら応援しよう!
