普通日記 門前仲町にて
久々に古巣のとあるメーカー日本法人へ。この会社、私が在籍してた頃は10人にも満たない社員数だったが、今は21人もの社員がいるらしい。私を担当している元同僚は最近中々電話が繋がらず、随分苦労しているとのこと。営業担当は現在5人。前は4人だった。つまり非生産部門の人員数が激増している。
さて、迂闊に内情を話すとどんな風に社外から見られるかを書いてみよう。
詳しい数字は敢えて出さないが、担当氏は自分の売り上げを4〜8(ウニャウニャ単位)と言っていた。
何故か聞きもしないのに。
とうほぐ岩手の出身である彼は、誓って言うが奥ゆかしさ重点で自慢話をする様な人間では無い。また、普通自分の売上語る時に「4〜8」みたいな倍違う数字は出さんだろ……4〜5とか6〜8ぐらいなら分からんでもないが。誰かに言わされた感がヒシヒシと。
仮に出荷量マシマシであるとしてもだ、十分な売上と利益があるなら倉庫借りてそっから出荷したらいい。見積もりやなんかも大口注文増えたなら見積書の中の単位が増えるだけで営業の手間は変わらん……いや、むしろ減る。そうではないと言う事は、小口注文が増えて各見積もりに対する付帯業務が増加している……そんな所か。自社サイトにも図面作成が営業業務に組み込まれているが、普通そんなもんは施工元請になる代理店が作成するものだ。やってくれるならウチもそれ日本支社にやって貰いたいんだけども……(苦笑)
すると、こう分析できる。非生産部門の人間がずんどこ増えている事から出荷以外のチェックや設定業務という「手間」が増えているのだろう。また倉庫外注せずに普通のオフィスビルに倉庫エリア持ってる事から「一気に大量の発注はない」
恐らくは代理店が在庫を持たず、日本支社に在庫負担させる形になっている。私がいた頃は代理店がやっていた各種業務は何でかメーカー側の仕事になったのであろう。
なんかやたら担当者と電話が繋がらない様を見る限り、サポート業務も代理店ではなくメーカーが肩代わりしている可能性がある。代理店は売る(売り先を見つける)だけで、他業務全部メーカー側がやる形になってんでは感。なにこれこわい!
多分、売り上げは上がったのであろう。販売利益もそれなりには上がったのであろう。
しかし経費が莫大に増加しているのであろう。
つーか経営状況はかなり厳し目になっているのでは……?
前に帰ってこないかと打診された事があったが、退社理由がじぇんじぇん改善されてなさげであり即時断った。逆に言うとそこまでして経験者を必要としていたと言う事か。儲かってるよ、忙しいよアピールは
恐らく罠だ。
こんなん戻ったら酷使されるに決まってるし、待遇ヒデェ状況になるんちゃうか? 委細は隠すが何度かやってるカマかけからも、なんか虚勢が感じられるんだよね……
製品の傾向とか、出入りする運送屋の運ぶ荷物、担当者の余裕の無さ、親会社のIR資料、社員構成比……参照して考察すべきデータは多種多様だ。
営業が客先訪問するのは、遊びに行くと見せかけて「電話では掴めない雰囲気」を探る意味合いがある。生保営業の管理職養成チームに送られた時は、「感性を磨け」と四六時中言われた。何気なく見過ごしてしまいがちな、客もまさかそこからそれを見つけ出すとは!と思うところから商売のネタ探せって言われたね。それって感性なのかな?と思いつつ。
プロセールスは掛かっているカレンダーから取引先銀行を知り、何気なく積んである荷物の荷札から取引先や出荷量を知る。何より……儲かってる会社は社内の雰囲気が違うのだ。笑い声の一つ、冗談の一つも聞こえてこない会社はヤバい。
まぁ、今のターンで輸入販売会社が繁栄する理由は無いやな。オリンピック需要も完結して新規案件減ってるし、自粛要請で商業施設は壊滅的なダメージを被ってる。来年辺りはちょっと注意が必要かもしらん。
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