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平探偵事務所シリーズ
カクヨムのミステリー分野でハードボイルドものを探そうかと検索したら、そりゃあもう残念な感じだった訳さ。
そもそもカクヨムのコンテストではミステリという項目がない。キャラクター文芸という何やらよく分からない分類になっている。投稿が集まらないからだろう。
ミステリや探偵の推理ものは、今若者にウケないのだろう。流行りの物語を見ればすぐ分かる。今のラノベは「思考能力が低い人々にも理解可能な文字列」で溢れている。推理ものやハードボイルド文体など「察する」事が必要な作品は、恐らく書けないし読めない。
ハードボイルドの「文法」として、心情の描写を風景描写に置き換えるというやり方がある。話の冒頭で「空気遠近法」を語ったのは、将来の展望が全く無く今日明日やる事、やらされる事だけがはっきりしているという「平真郎の置かれた状況と心情」の代替として描かれている。
読まない・読まれないから「書かない」だと、そのカテゴリが死ぬ。ヒットが出ればその界隈は再び勃興するが、ヒット作が出るまで待ち続けると読み方を忘れられてしまう……忘却の彼方に「文法」が押しやられてしまう前に足掻かないといけないのだろう。
短編で仕上げようとしたら思いの外反響があり、現時点では8〜10話ぐらいで完結する感じになってしまった。一万文字超えたら短編賞に出せないのに(涙)
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