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群馬ひもかわ旅
さて、前日夜から腹の調子を整えて栃木県の小俣にNASのHDD交換対応(作業時間15分)してきた訳ですよ。むしろ今日のメインは前回行った店でひもかわうどん食うことと言ってもいい。
群馬県桐生市の名物だ。まぁ最近は割とどこでも食えるのだが。時間調整して店に向かうと……
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まさかまさかの月曜定休日。土日稼いで月曜休みパターンか。なぁにここ以外でもいくつかうどん屋あるのは知っている。
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が、皆軒並み月曜定休!
流石に不味いぞと車停めて検索掛けるが帰り道の個人店みんな休みや!(関東郊外ロードサイドの王、山田うどんはやってるが、山田うどんは武蔵野うどん系統でひもかわやってない)
考えろ、考えるんだマクガイバー。個人店は全滅と仮定したら、地元小規模チェーン店とかショッピングモール内の店はどうだ?
む、ショッピングモール?
あそこだっ!
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急遽館林方面にハンドルを切る。数年前、まだTwitterアカウントが生きてた時に聞いていた……このショッピングモールにはひもかわうどんがあるっ!
館林にめん小町という製麺工場がある。館林IC近くのコンビニ行くと偶に乾麺売ってたりするので「知る人ぞ知る」であろうか。
この会社の実食店舗としてアゼリア内に店がある。そこまでは聞いていた。そして忘れなかったのだ。物覚えはアレだが「刻んだ記憶は忘れない」フレンズなのである。
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これが、これがっ! ひもか…ゎだ……あれ? なんか太すぎね?
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私の記憶に依れば、確かひもかわうどんは5cm前後の太さだったよーな? これでは春巻きの皮ですなぁ(コシのある水餃子の皮とか厚めのワンタンじみて食感は大変良い。ただ、こんだけ太いと一本?(一枚?)口に頬張るの無理なんで、一回噛み切らないといかんね)
恐らく、だが。
めん小町は館林中心に「広範なエリアで」粉食を商っているメーカーだ。加須うどん(埼玉北部)とか桐生のひもかわとかもやってるからな。そして比較的近い埼玉県鴻巣市で類似の「川幅うどん」が開発された結果、
負けてらんねぇ!
と、強化ひもかわうどん(鬼ひもかわ)の製造に着手したのであろう。やたら平たいこの麺、茹でる時にくっつかない様配慮が必要でめんどくさいんですが……
元々は「いもかわうどん」で、三河国芋川(現在の刈谷あたり)の名物だったらしい。これが西に流れて「きしめん」となり、東に流れたか家康の江戸転封に付き従って「ひもかわ」になったと推測される。江戸の民はヒとイ音が混ざる難儀な舌を持っているので、「イもかわ」が「ヒもかわ」になるのも感覚的に理解できる。
で、江戸で「ひもかわ」になったうどんが日光街道で北に伝わったのではないか? 初期は江戸もうどん文化圏であったが、蕎麦が流行り粉食文化が強い武州・上州に伝播したとか。
文化的には武州西部は甲府あたりと繋がりが強く、埼玉北部は群馬や栃木と繋がりが深い。大体文化は街道沿いに伝播するのだ。本来キシメン・イモカワうどん文化は東海道経由で伝播するはずだが、いきなり愛知から群馬に飛んでるのは愛知(三河)から江戸に一気に飛んで、江戸から群馬(上州)に伝播した後に江戸で滅びたと見るべきかなと。
で、名古屋できしめんも食った事があるのだが、私の場合大体帰りの新幹線ホームで立ち食いなんだよなぁ(尚、名古屋地方の方に「それは正解。あのきしめんはレベル高い」と言われた事が……)
比較すると、きしめんに比べてひもかわうどんは少し厚く、コシが強い。というか、中部圏のうどんは基本的に柔らかくない? 確か伊勢うどん柔らかいべ。現在の「うどんはコシが重要」ってのは、うどん帝国香川県の認識が全国に敷衍した結果ではあるまいか。
群馬や長野辺りだと、うどんに似た粉食文化は「ほうとう」の様な大量調理煮込み系として広まっている。この為群馬では「おっきりこみ」というかなり極太で煮込みに耐えるうどんが生まれ、
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極太故に調理時間が長過ぎる問題克服の為に「きしめん」系統の「ひもかわうどん」が受容されたんじゃないかなぁ? (継続調査が必要だが、今回のひもかわうどん「つけ汁」に着目すると、油で炒めた?白菜や人参が確認できる。炒め煮した汁を使う辺り、ほうとうの影響があるのではないか。確かほうとう文化圏の東側では味付けが味噌ではなく醤油ベースだった筈……)
鴻巣はいつ行けるかのぅ?
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