小さな勝利者たち
#Niz でござるよ。
ホビルトのバニ子、うさ吉、ピョン太はニルガミンのギル酒場で野菜スティックの人参を齧る専門職の魔法使いだった。
偶に奢ってくれるギルドの人がいない時には、暇してるドワーフ忍者部隊にマーフィーの幽霊部屋に連れて行って貰い、ドワーフが処理したマーフィーから小金をくすねてはニンジンスティックを買い求める……実にこのなんとゆーか、牧歌的な生き物である。
そんな彼らに一大転機が襲い掛かる。メダルをコンプするよとギルドで一番偉いベッセルどんがほざき始めたのだ。尚、その発表時も3匹?3人?は無心にニンジンスティックをポリポリしており、バニ子が「硬いからこれあげるー」とピョン太に間接キッスを強要してドギマギさせるなどしていた。まさかニンジン担当が頑張るようなこたーねーだろーとタカを括っていたのである。
だが、ギルド長のベッセルは見逃さない。お前ら丁度Lv10超えたやんけ。素早さに定評のあるホルビトで、しかも敵1グループ攻撃呪文があるなら行けるがな……
行って来いと穴倉に蹴落とされた3匹であるが、ウサギの血脈に連なる彼らはこーゆー穴倉を恐れない。クローンはどーするとの問いにも、Lvが近くてちょっとだけ上のJohnny君を選択。ポイントは305であった。
なんか何処かで激しく時の巻き戻りが繰り返されるのを聞いた気がした。なぁにちょいとみんなでギガフリーズ唱えるだけさ、なんの苦労もない……(巻き戻される時の狭間でホルビト達は大層難儀したのだが)
雪ー
ゆきー
ギガ雪ー♪
3匹の詠唱が室内に木霊して、遂には6人のJohnny君クローンを凍結(つまり、死)した!
これにはギルド長のベッセル氏もニッコリ。牛股スマイルで彼らを褒め称えた。
ポイントは、殲滅可能呪文とイニシアチブ。1〜2体が味方の死傷前にギガフリーズ噛ませば良いのである。レベルが低い内なら域を弄られようがホルビトの素早さに人間が勝てる訳無い。(なんなら鈍足ドワーフを出せば良い)
ちょいネタバレ気味だが、こんな感じでメダルクリアしてみた。今となっては経験点百万程度は餌にもならんが、ホルビト達はギルガメッシュの酒場のニンジンスティックをサカタのタネの「ベータリッチ(R)」にしてもらい、未来永劫ポリポリして良いとのお墨付きを貰ったである。