衛星軌道を抜け出したい
みなさまこんにちは。ボカロPをしております
ぜろろくと申します。
ボカロ界隈では、まもなく始まるボカコレ冬2025へ向けて、活発にボカロPさんが動きまくってますね。
いわゆるリストイン、自薦募集がとてつもなく激しく行われています。
今までで一番この動きが盛んですかね?
(前回中止になった分もあるのかな?)
特にルーキーに至ってはルーキーの期間が半年分延長されているわけで、ラストルーキーの方がめちゃくちゃ多く激戦模様ですね。
かくいう私はTOP100の方で参加する予定です。
(2/16現在未完成)
自薦はほどほどにやろうかなと思ってますが、なかなか皆さんのように必死な営業するのは時間的にもメンタル的にも難しそうです。
あれ疲れるんだよなぁ。
ちなみに、ボカコレに関しては、これまでTOP100部門でのランクインを3回達成しました。
(唐突な隙自語)
5年も活動している中で得られた数少ない実績の一つです。
ボカロPとして、自分が作った曲を沢山の方が聴いてくださり、その結果としてもボカコレ入賞という素晴らしい成果を上げることができたのは本当に嬉しい限りですし、この創作活動をやっていなければ味わえない体験だなとつくづく思っています。
が、
ここ最近感じることは
自分の曲を聴いてくださる方ってボカロP仲間だけじゃね?
ということです。
ボカロPの仲間内でおんなじ所をぐるぐるぐるぐる回っている感覚なんですよね。
大分前にXでこんなポストを見かけました。(さすがにtwitterと呼ぶのはもう時代遅れなのでやめておきます。)
最近FFさんの輪が広がってきて思うのは「いつメンにめっちゃ聴いてもらえてマジありがたい!」っていうのと、「いつメンたちの輪が重なりまくってるから、この拡散は同じ人たちの集団の中をグルグル回っているだけなのでは……?」です
— カッシー@固ツイに新曲貼りました!✨ (@Kascy4869) June 27, 2023
この衛星軌道からポーンと抜け出すのがブレイクなんだろうなー
私が感じているモヤモヤをこれでもかというくらい具現化&比喩化したカッシーさんのポスト。
まさに衛星軌道でぐるぐる回っているイメージです。
ボカロPさんやDTMerさんは沢山いらっしゃいますし、その中で広く知れ渡るというのは凄いことだというのは重々承知してます。
ただ、純粋なリスナーにはほぼ届いていないのが現実です。
それもそのはず、いわゆるボカコレの自薦募集やリスイン募集。募集をかけているのは、体感7割くらいボカロP、残る2~3割も歌い手さんや何らかのクリエイターさんといった感じです。
(そもそも純粋なリスナーさんはこの自薦ムーブをあまり知らないorしないというのもあると思いますが。)
いくら自薦を頑張ってもクリエイター仲間の間で聴かれるだけで、純粋なリスナーさんに届くことはまれです。
いわば、衛星軌道の半径が伸びるだけ。
もちろん、ボカロP仲間を増やすのは悪いことではありません。むしろ良いことです。
自分自身もボカコレを通じて仲間が増えて嬉しい想いをたくさんしてきました。
今回のボカコレでもそういう仲間が増えることを願っているくらいです。
ただ、あまりにも内輪だけで盛り上がっているのが本当にいいのか、私自身としてはちょっとモヤモヤしています。
まぁ外ばっかに目を向けてしまって結局内輪すら盛り上がらないなんてこともあると思いますが。
ですので、たとえボカコレで仮に自薦しまくっても純粋なリスナーに届くのは難しいのかなぁなんて思ってます。
じゃあどうするのか。
正直コレばっかりは運と才能とコネの世界なんじゃないんですかね?
身も蓋もないですが。
どうすればこの作り手界隈で完結する衛星軌道を飛び出せるかなんて、明確な答えは自分にはありません。
(答えがわからないから、ずっとここをぐるぐる回ってるんですがね)
強いて言うならただひたすら曲を作り続けるしか無いのかもしれません。
まぁ才能が無ければそれまでってことで。
そもそもあくまでも趣味なんで、自分で曲作って楽しかったらそれでOKなんですが、人間とは欲深いもので、少しでも聴いて欲しいという思いが出るのは当然です。
赤裸々な話ですが、自分の場合、投稿祭があれば勝手に特定のボカロPさんをライバル視して、1時間おき、なんせなら30分くらい置きに確認して、
自分との再生数、いいね、コメント数なんかを比較したりもしてます。(執念深すぎ)
自分のほうが勝ってれば大いにガッツポーズ、負けてれいば「畜生」と声に出して怒る。負けることがほとんどですが
かなり周囲と比較している自分がいます。
自分自身も音楽で飯を食うなんてことは全く思ってませんが、それでも有名になりたいと思ってますし、自分の作った曲があちこちで聴かれるようになってほしいと本気で思っているからこういう行動をしてしまっているのです。
いかんせん、仲良くさせていただいている方が、殿堂入り、メディア出演、オフィシャルな楽曲提供などなど…どんどんと遠くへ行ってしまうわけでして、一方自分は同じような「衛星軌道」をぐるぐるぐるぐる・・・。
まぁ自分の持つ衛星軌道は活動を続けるにつれてどんどん半径は広くなっていったのは事実。
初めのうちは衛星軌道なんてもんじゃなく、世の中という大空に飛ばしてもすぐに落ちてしまう。
でも徐々にスピードが増し、いつしか周回軌道に入っていく。
しかしその強烈な重力圏から逃れきれず、いつしか同じ場所をひたすらに回っていて、後から来た人たちがどんどんと遠くへと飛び出していく。
それをただ眺めることしかできないもどかしさ。
衛星軌道を抜け出す日がいつになるのか、来ない可能性のほうが高いでしょうが、曲を作り続けていけたらそんな日が来るのかなと。
そしてその衛星軌道を抜け出すきっかけが次の曲になれば、なんて思っていますし、信じていたいと思っています。
なんかあんまりまとまりのない文章ですがこの辺で。
最後までお読みいただきありがとうございます。
追記
ちなみに、地球上から物体を投げた際に、地球上に再び落ちることなく、周回軌道を始めてしまう速度を第一宇宙速度って言うそうです。速度に達して約 7.9 km/sでして、仮にこの速度で何か物を投げると、理論上地球上をぐるぐる回るんだとか。
いわゆる人工衛星とかがこの速度を超えて地球の周りをぐるぐる回ってます。
第一があるなら第二もあるのでは?と思った方。
その通りです。
第二宇宙速度は地球上から物体を投げた際に、地球上の重力を振り切って地球の周囲から脱出してしまう速度。約 11.2 km/sだとか。
さっきのボカロP活動における衛星軌道の話をここで例えるとするのなら、第一宇宙速度には達したのかな?
今はひたすらに第二宇宙速度を目指しているところです。
ちなみに、第三宇宙速度というのもあって、これは太陽系を抜け出すのに必要な速度だそう。
自分の作った曲が滅茶苦茶バズって、いわば第二宇宙速度にたどり着いたとき。
欲は止まらず、もっとその先の場所を目指してしまうのかな。。。