IVORY CAFEでお茶しませんか? 〜 at ニュー風知空知前編
Would you like to have tea at IVORY CAFE?
いよいよ来週火曜日10月29日は長年ライブを続けて来た下北沢のカフェ兼ライブハウス『ニュー風知空知』さんでの、最後の『IVORY CAFE』があります。
ニュー風知空知が10月いっぱいで閉店してしまうのです。
長年と言っても僕がここでライブをするようになったのは10年位前からです。
ニュー風知空知は元々『風知空知』と言う名前で2006年に開店しました。
『ニュー風知空知』と店名を変更したのは2020年からでした。
僕がカフェライブを始めたのは2000年7月からでしたが、15年前から毎年春にカフェライブ・ツアーをするのが恒例化し、そのツアーの東京公演を風知空知さんでするようになったのがこのお店との付き合いの始まりだったと思います。
18年の春のカフェライブツアーの時は『THE PERFECT DAY E.P.』と言うタイトルの4曲入りカセットを会場限定での物販で販売しました。
僕とナリくんが持っているトートバックのデザインはカセットのジャケットを使用したものです。
デザインはコンコルド・グラフィックの相馬章宏くん。
元々風知空知の店長だった齋藤さんと馬が合ったのも、ここのお店で頻繁にやるようになるきっかけでした。
壁に飾られたエリック・ロメール監督の『海辺のポーリーヌ』やザ・スミスのポスター。
本棚やレコード棚に並べられた本やレコードの数々もかなり趣味が僕と似ていてベン・ワットやトレーシー・ソーンのレコードが壁に飾られていたのも、いつも最高だなと気分良くさせてくれました。
しかし恐怖は2020年にやって来ました。
恐ろしいコロナウイルスのパンデミックが起きたのです。
当時決定していた3月以降のライブはすべて中止に、、。
4月7日に1回目の緊急事態宣言が発出され、この先僕らはどうなるんだろう?
我々人間に未来はあるのだろうか?と恐怖の底へ投げ込まれた感覚に陥りました。
もうその頃の記憶はほとんどないというか、何をしていたんだろうという感じです。すべてがモノクロームの世界。しかも限りなく薄く霞みがかっていておぼろげな。
しかしそのまま何もしなくて良い訳はなく、5月25日に緊急事態宣言が解除されると堀江博久くんやマネージャーの竹田くんと無観客でもライブ活動を再開しようという事になり、6月からライブを再開したんです。
そして7月12日から『IVORY CAFE at ニュー風知空知』をスタートさせました!
基本的には堀江博久くんと後藤“NARI”正成くんとの3人編成で、隔月でやろうというものでした。
他の会場でバンドセットのワンマンなどがある時は間が空いた時もありましたが、この4年間かなりここをホームに僕たちは頑張ってきました。
大体1日2公演にして最初の内は少しだけセットリストを変えたりしていましたが、その内昼の公演は「トラットリア」とか「ネオアコースティック」とか「ブリッジ」とかテーマを決めて、それに合ったゲストの方をお呼びしトーク&ライブという形で歴史とカルチャーを掘り下げるような内容にしました。
そして夜の部は通常のカジヒデキのワンマンライブにし、ここで数々の新曲の発表会をしたのはとても良い思い出ですし、それがあったからこそ辛い状況化で何とか新曲を生み出す事が出来ました。
それが一つのアルバムとしてまとまったのが4月にリリースした19枚目のオリジナルアルバム『BEING PURE AT HEART 〜 ありのままでいいんじゃない』になりました。
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