アノラックは死なない! (Anoraks Can’t Never Die!)
4月24日(水)に5年ぶりのニュー・アルバム『BEING PURE AT HEART 〜 ありのままでいいんじゃない』をリリースし、同時に毎月カフェライブを中心に北は札幌から南は福岡までツアーをしてきました。
その数12本。
多いのか少ないのか?
これはよく頑張ったでしょう! (自画自賛で失礼、、、)
コロナ禍で2020年はほとんどライブが出来なかったし、その後も一度ライブハウス離れをしてしまったお客さんは中々戻ってくる感じがしなかったですし(特に地方は)、遠くまで行ってお客さんが入らなかったらとても厳しいので、しばらく遠出をするのは本当に難しかったんです。
でもやっと実感としてコロナが収束した感じがありますよね。
今回は5年ぶりに札幌や福岡に行けたし、北陸富山や初めて松本でワンマンライブが出来たり、動員的にはまだまだだけどファイナルを入れるとツアーで13本はかなりコロナ以前に戻ってきた感じがしてモチベーションが上がります。
そんな時を乗り越えて、いよいよ9月13日(金)に京都の老舗ライブハウス・磔磔にてバンドセットのツアーファイナルがあります!
そして先週発表になりましたがオープニングDJとして大阪梅田のNOON+CAFEを拠点に関西を中心に活動するDJチーム『ANORAKDAYS』の皆さんが参加し、ファイナルに華を添えてくれる事になりました。
アノラックデイズがやって来る!ヤーヤーヤー!
アノラックデイズのみなさんと。
7月15日にNOON+CAFEで開催された『ANORAKDAYS』の15周年記念イベントにゲストDJとして呼んで頂き、最高に楽しい夜を過ごさせて頂きました。
彼らは心からネオアコやギターポップ、インディーポップ、アノラックを愛しているし、その喜びと楽しさを自分たちが表現することで会場中が最高に良い雰囲気になり(みんなめちゃくちゃ踊ってた!)、こんなDJイベントをしている人たちが居たんだ!とすごく嬉しくなってしまったんです。
だから9月13日のツアーファイナルでまた一緒に楽しい時間を共有したいと思いお誘いすることにしました。
ANORAKDAYSで僕がプレイしたレコード。
ANORAKDAYSに持っていったけどプレイ出来なかったレコードの一部。
カジヒデキ (Vo, AG)
堀江博久 (Key, Cho)
永井聖一 (EG)
やなぎさわまちこ (Cho, Key)
勝原大策 (B)
原 GEN 秀樹 (Dr)
アノラックは死なない!
TEENAGE SUPERSTARSを見ましたか?
パステルズ、ティーンエイジ・ファンクラブ、プライマル・スクリーム、BMXバンディッツらを輩出した80〜90年代にかけてのグラスゴーの素晴らしい音楽シーンのドキュメンタリー映画。
見たことのない貴重なアーカイブ映像の数々と最新のインタビューで綴られた内容はものすごく濃厚かつ繊細で、これを見たらグラスゴーの音楽博士になれるくらい最高な作品です。
ちなみに本国での公開は2017年です。
今年6月にBlu-ray化になり付属されたブックレットに
グラスゴーの彼らと、あの頃の僕ら親和性について
というタイトルで寄稿させて頂きました。
この映画を中心となって配給されたチコさんのDIYスピリットで作られたブックレットの内容が本当に素晴らしいので、このBlu-rayはぜひご購入をお薦めします。
同じく映画チア部大阪支部のチコさんが配給に携わったイングランドはブリストルに存在したインディー・レーベル、サラ・レコーズのドキュメンタリー映画『My Secret World - THE STORY OF SARAH RECORDS』も秀逸な作品でした。
僕自身20代を通してサラ・レコーズの作品をリアルタイムで聴いてきました。
このレーベルの創設者であるクレアとマットのペアが1987年にブリストルで始めたレーベルで1995年まで続きました。
サラ・レコーズが登場した時はC86やIndie Pop, Twee Popの影響を受けた最高のインディーレーベルとしてシーンに大歓迎されたと思うし、DIY精神溢れる若き2人のスタイルは地に足がついていてカッコ良かった。
しかし時代はストーン・ローゼズが登場しマンチェスター・ムーブメントが起き、C86の代表とも言えるプライマル・スクリームが『ローデッド』『カム・トゥゲザー』そして『スクリーマデリカ』でインディーシーンの流れを塗り替えてしまった。
アメリカではグランジが起こり、その反動でUKではブリットポップが生まれた。
そんな激動の90年代前半のインディーロック・シーンの荒波にサラ・レコーズも当然揉まれる事になり、その辺の辛さをこのドキュメンタリー映画の中でクレアとマットが語るところは涙してしまいます。
実際情報が少なかったあの頃、僕や周りの友人たちもサラ・レコーズに対する誤解もあったと思うし、あの強烈な時代の中で二人はよく頑張ったなぁと心から拍手を贈りたくなります。
ネオアコやインディーポップが好きな方なら絶対に見て欲しい作品です。
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