チカラを抜くには〇〇を緩める＃14
こんにちは、はりきゅうサロンHALUです。
施術中、お客様に「チカラ抜いてください～」「ラクにしましょう」とお声かけする場面が多々あります。
と、同時に『えっ、チカラ入ってます？』『これでも抜いてるんですが…』と言われることがほとんどです。
”チカラを抜く”を頭では理解できていても、それを身体で再現することが難しいのです。今日はちからを抜くために〇〇をゆるめましょう！ というお話です。
ポカーン( ﾟдﾟ)
施術のときに「ラクにしましょう」とお声かけするのは、効果的に施術を行うため、手技を行う上で必要だからではあります。が、同時に「身体に無理なチカラ入ってない？」と、せっかくお取りいただいた施術の時間をぜひご自身を省みる時間にもしてほしいなあという気持ちでお伝えしている部分もあります。
現代人はストレスを感じる場面が多く、身体も緊張している状態が長く続きがちです。
また人間の構造的に、チカラを入れるよりも抜くほうが難しいため「チカラを抜いてください」と言われてすぐできる方はなかなか居ないかもしれません。
なのでさっそく、今、これを読んでいる瞬間からできる超カンタンな方法、教えちゃいます。
それはポカーーーーンとすること！
( ﾟдﾟ)( ﾟдﾟ)( ﾟдﾟ)
はい、こんな感じ。笑
まず、くちびるを薄くひらいて上の歯と下の歯のあいだにちょっとスペースをあけます。もちろん、奥歯までしっかりです。
そのまま口角（唇の両端）をゆっくりおへそのほうに向かって下げて、ちょっと目も眠たそうに半目にするとよりゆるみやすくなります。いわゆる”だらしない感じの口元”が近いですかね。
( ´д｀)( ´д｀)( ´д｀)
あ、こっちかな。笑
いまこの瞬間、あごまわり（特に、下あご）の緊張がフッとゆるんだのがわかりますでしょうか。
歯と歯のあいだはスキマがある
余談ですが、ゆるんだ感じのある下あごの付け根、顎関節（がくかんせつ）は左右のみみたぶの前くらいに位置しています。
青色で示した下あごは、顎関節を支点に全体は浮いている状態です。
ですので先ほどのは厳密に言うと
× 口を開ける ではなく、
〇 下あごが”浮いている”
という感覚ですね。
これ実はポカーンとしてるからではなく、平時でも下あごは浮いている＝上の歯と下の歯はくっついていないのが身体にとってはふつうの状態です。
ですから上の歯と下の歯がくっついてるのはもちろん、噛み締めてなんかいるとどんどん余計なチカラが入るようになってしまうので、ここは覚えておきましょう。
また、下あごが浮いている状態はからだ全体の筋バランスにも通じています。（食べ物をかむだけが仕事じゃない）
ポカーンを波及させる
話をポカーンに戻しますね( ´д｀)
はい、下あごがゆるんできましたね。
歯と歯の間にスキマを感じています。
下あごが浮いてるのがよくわかります。
耳の前の顎関節もギュッとしていたのが、周りの筋肉の緊張が抜けてきました。
今度は、それを身体の方にも広げていきましょう。
顎関節から、耳の周り・鎖骨にかけて、ゆるんだ感覚がジワ〜と波及していきます。
そのままコリを感じている肩、こわばっている首の横やうしろ、張っている肩甲骨のまわりや肘、手首まで関節のまわりのりきみが抜けていきますね。
ぜひこの画面を観ながらでいいので、そのままの姿勢で身体のパーツひとつひとつに意識を向けて、あごのゆるみ感がそのパーツや身体全体に波紋のようにゆっくり広げていってみてください。
よくわかんないよ～という場合は、まず「チカラ抜いてみよ～」と声をかけてみてください。心の中でも、実際に声に出してもいいです。
その時、同時に「できないよ〜」が出てくるかもしれないので、それは無視してチカラを抜くことに注力します。
わからないけどやってみる、とりあえず続けてみることで、チカラが抜けて身体がゆるむ感覚を思い出すことができます。
これは新しいことを始めた時やスポーツなどと同じですね。さらにヒトは自身の状態を観測したり、気づいたり、それを認知すること（自認）でより大きな効果を得ることができます。
とくに寝る前のあおむけの状態でやると、ちからの抜ける感覚がよりわかりやすくなります。
おすすめのポカーンタイム
・寝る前のおふとんの中で
横になって重力から解放された状態なので、ゆるみが身体に波及しやすく、脱力感が分かりやすいでおすすめです。寝つきが良くなったり、睡眠の質向上も期待できます。あわせて呼吸がゆっくりかつ深くなってくるのもモニタリングしてみてくださいね。
・入浴中、湯船の中で
入浴中に本を読んだり、携帯をみたりすることも多いかもしれませんが、少しの間だけでいいのでボーっとしてみましょう。頭の中での会話（考え事）が止まって頭を空っぽにしやすいタイミングなので、ふだんから精神疲労が多い方はぜひともやってたいただきたいです。
・お手洗いの個室の中で
これまた誰も居ないので、ポカーン顔( ´д｀)しやすいですね。また1日に何回もあるので、チカラを抜く感覚を覚えやすくなると思います。
そのまま手首や足首をまわしたりストレッチしたりするとリフレッシュにもなりますね。
常に脱力がいいというわけではありません。集中している時は噛み締めていることが多いのでムリせずに。そのスキマ時間に時々でいいので脱力したり、チカラを抜いてみてください。
おわりに
身体にとってのいちばんの困り事は、異変に気が付かないこと→悪環境に慣れてしまうことだと考えています。
身体の異常や変化に気がつきにくくなっているのは（急にぎっくり腰になった、肩が急に上がらなくなった等）、身体に余計なチカラが入っているというのも原因のひとつです。
よくない状況に慣れてしまわないためにも、ぜひ日々の生活にポカーン顔( ´д｀)を取り入れてみてくださいね。
またちからを抜く・リラックスするとは、物理的にからだをゆるめることや気持ちをゆったりさせることだけではないのですが、それはまた別の機会に書いてみます。
案外、現代人にはこれがいちばん重要かもしれません。
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