見出し画像

【本紹介】祝山



もーりすです🐿️

今回の本紹介

加門七海さん著『祝山』


あらすじ

ホラー作家の鹿角南(かづのみなみ)は
旧友からのメールをきっかけに
ある廃墟での肝試しに参加した友人たちに起こる
奇妙な出来事を調査することに
軽い気持ちで始めた調査でしたが
次第に鹿角自身も底知れぬ恐怖に巻き込まれ・・


私的ここが見どころ☝️

①鹿角のキャラクター
ホラー作家でありながら
肝試しに行くなんて・・ていう考えの鹿角
自分たちでそういう場所に行って祟られて
痛い目見るのは自業自得だというタイプの鹿角だが
実際に目の前で変わっていく友人たちを前に
人間らしい感情を露わにするところが良き


②民俗学的な要素
舞台となる祝山にまつわる伝承や風習
なんかわかりやすい暴力的ホラーも怖いけど
日本のこういうのも怖いですよね


③じわじわ怖い展開
スピード展開ってよりはじわじわ展開
その分読み手に想像させるってかんじ
各章の最後にそれってどゆこと⁈ってなる

読み終えて

あー怖かった・・って感じではないのですが
日常のこういうのって呪いなのかな
と思わされちゃうところがじわっと怖いですね


そこまで長いお話でもないし
読み進みやすかったですが
あれはこうだったんだとか
全てがはっきり謎解けるわけではないので
すっきりしないっちゃしない
好きでも嫌いでもないテイストやなと・・
私的にはそんなお話です

いいなと思ったら応援しよう!