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人生にも道路標識があったらな【欲しい標識3選】

最近手術を受けたので、術後の健康を気遣うため毎日近所の公園を散歩している。そんな今日、出会ったのがひとつの道路標識である。そいつは園の看板もないひっそりとした入り口と、日に十人と人が通らなそうな細い細い道路を繋ぐ場所に仁王立ちしていた。その堂々たる風格とは裏腹に、自慢の顔は錆に覆いつくされ、もはや何を標しているのか存在意義を失っていた。でも俺はそいつの顔が何であれ、役を成してきたことを何となく感じ取れた。それは、細い細い道路の先にある古びた団地の存在によるものだろう。
その団地はかなり年季が入っているように見える。おそらく標識と同い年かそれ以上か。俺も知らない高度経済成長期とかオイルショックとか見届けてきているような風格を持っている。時代のせいなのだろう。今ではまばらな団地だが、その昔そこにたくさんの家族の営みがあって、その延長にあるこの公園、ひいてはこの標識(朽ちる前の綺麗な姿)がそれを見届けてきたのだろう、と地元でもないのに勝手にノスタルジックな感性に浸っていた。
ベンチで休んでいた時、自分の人生にも道路標識があったなら(また仮にあるとするならそれを知覚できたなら)歩みやすかったのだろうか?とふと考えた。そこで俺が思う人生に有ったら便利な道路標識3選を発表しようと思う。

その1 止まれ


止まれの標識

急いては事を仕損じるという言葉があるが、人間は焦っているとき、思うように結果が出ないとき等、ついつい次の一手をフライングしてしまうときがある。あぁあと一日待っていれば、一時間待っていれば、、、なんて思いは人生の中で何回したのだろう。またこれからも何度も味わってくのだろうと思うと、そんな時この赤い逆三角形が眼下に表れてほしいものである。

その2 一方通行


一方通行の標識

人生には度々一度きり・取返しのつかないイベントが発生する。身近なところで言えば受験・就活などだ。これらのイベントの質が悪いところは、開始直前まで特に一度きりの要素はないように振舞ってきたり、外野からしくじってもどうにかなったという声が聞こえてくることだろう。(最も、取り返しのつかない失敗をした上で這いつくばってきた生命力の強い人間だからこそ声がでかいのだろうが)
そういったイベントの前に、この青い標識が現れればおのずと背筋が伸びるし、覚悟もできるんだけどなぁ。
俺は割と替えの利くイベントで石橋を叩きすぎてしまうのに、ここ一番で兜の緒を締められえない人間なので、ぜひこの標識が欲しい。切実。

その3 速度制限


速度制限の標識

人生って生き急ぐ場所と、時間をかけるべき場所が厄介にも混在しているように思う。ついつい全てを同じような自分のペースでこなしてしまうザB型の俺は、段取りが早すぎて怒られたり、、、と思えば慎重に裏取りや準備をしすぎて怒られたり、、、同じペース配分でこなしているはずの複数のタスクに対して真反対の視点から叱責されてしまうことがある。これは冒頭に述べたように、一口に仕事のタスクといっても、迅速に取り組むべきものと、より慎重に時間をかけて取り組むべきものが混在していて、かつ同時にやってくることすらあるのだ。人生に速度制限の標識があるならば、今任されたタスクAは40㎞制限で、タスクBは60km制限で、なんて要領でそいつは表示される。そしたら器用かつ高効率で仕事できるんだろうな、、、と思い選出。

おわりに

人生における便利そうな道路標識ってテーマ、考えるの結果楽しかったので気が向いたらまたやるかも。ここまで読んでくれた読者の中に、私だったら・俺だったらこんな標識あったらいいなって考えてくれた人が居たらぜひこのコメント欄か、自身のnoteに投稿してみてほしい。みんなの思う便利な標識もぜひ知りたい。

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