スタンダップコメディLIVEの主催体験

去年の10月、ウーマンラッシュアワー村本大輔のLIVEを主催した。
約束から当日まで2週間しかなかった。

私は主婦だ。
スタンダップコメディにハマり、5、6回観たことのある程度だった。
LIVEの雰囲気や流れはある程度分かっていたが、主催の仕事は全く知らない。
でも何故か主催するチャンスを得た。

怒涛の2週間が過ぎた。
45名のお客さんが集まった。
でも我が町にスタンダップコメディアンが来るのは初めてで、来場したお客さんに「今日のライブはどんなお笑いなんだい?」と聞かれた。
いやいやなんでおっちゃん金払ってやってきたんだよ(笑)

村本さんが到着した。
あと20分で開始だ。

村本大輔が囁いた。
「ねぇ、ちょっと前説やってよ。ほらこないだ話してたやつ。あれオモロイから」

なんて奴だ!
20分前に、素人に前説やれと言う。

小さい脳みそで考えた。
お客さんはドリンク片手に今か今かと待っている。

時間が来た。
しょーがない。
案の定グダグダになったが、なんとか話して最後に叫んだ、

「む、ら、も、と、だいすけカモン!」

彼はステージに走り寄って来て、私とハイタッチしてマイクを握った。

彼のトークは無敵だ。

憧れの村本大輔が私の準備したステージで、喋り倒している!

会場はドッカンドッカン笑いの渦だ。
私の住む街は、住人が「ここは何も無いからねぇ」と自虐ネタにする街だ。
そんな街に住む住人達が大笑いしている。

最高だぜベイベ!

見終わったあとのお客さんはみんな笑顔だった。
みんな村本大輔の魔法にかけられて笑顔だった。

冒頭のおっちゃんは、
「めちゃくちゃ面白かったよ。久しぶりに大笑いしたよ。また彼のこと呼んでね!」
と言い残して笑顔のまま帰っていった。

他にも「村本大輔さんのLIVE行きたかったけど遠くて行けなかった、呼んでくれてありがとう」って言うお客さんが何人かいた。


最高じゃないか。
私の街に村本大輔が来て住人を笑顔にして、「また来るね!」と言い残して風のように去っていった。


スタンダップコメディには足を運ぶ価値がある。


今年は村本大輔はニューヨークに渡り、夏には彼のドキュメンタリー映画が全国で上映された。

もう時の人だからオファーしても他のスケジュールパンパンだからごめんね、と謝られた。


いいんだよ。
あなたが忙しいということは売れているという証なのだから。
ファンはみんな応援してるよ。


ウーマンラッシュアワー村本大輔、
自分の道を突き進め。
今までもそうだったように、これからも。

あなたをずっと応援するから。
あなたの目に映る景色をネタにして喋り倒してくれ!


北見の街の村本大輔ファンは全員応援してるから。


ファイティン!



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