黄金へのお気持ち

黄金へのネガティブな感想。
ネタバレご注意ください。

黄金で気になってしまった要素について自分の心の整理用に書いてます。
まとまってないです。
自分用なので、黄金が楽しかった人は気にしないでください。





はじめに

ゲームを好ましいと思う要素って色々あると思います。
グラフィック、シナリオ、演出、キャラクター、BGM、システムなど。
ほとんどの人がそれらを総合的に見て評価を決めていると思います。

特定のキャラだけが嫌いとか、この演出が嫌だとか、それだけで「辞める」に至ることはそんなにないと思います。
もちろん、最重要に考えている部分が見るに堪えない場合は「辞める」のも妥当だと思います。
「嫌なら辞めろ」と言われても「ここは好きなんだよ」という部分があってプレイし続けている人も居ます。
何より昔から続いているゲームなので、そもそも「思い出」が好きでプレイしてる人も多いのではないでしょうか。
好きで離れられない分、葛藤が色々あると思います。

noteで吐き出すくらいは自由にやろうぜ、と思います。


とりあえず黄金は音楽が良かった。凄く良かった。
「音楽だけは良い」ってクソゲー褒める時に良く使いますよね。

シナリオについて

自分は今までの拡張でも正直ふわっとしか話を読んでおらず、いまだに結局何なのかわかっていない単語も多い。
過去のキャラが再登場しても「誰」と思うことは何度もありました。
それでも全体を通していつの間にかストーリーを楽しんでました。
そんな頭ぱっぱらぱーな私でも引っかかりました黄金。


ちなみに過去拡張プレイした感想

新生:ちょこちょこカットシーンスキップしたので記憶が曖昧
開始都市覚えてなかった、メインキャラも当時は顔を覚えられなかった
砂の家の死体運びもおつかいと同じテンションでやってしまったのでいつかやり直したい
FF14というゲームのクエストの流れはどういうものか、という導入にはなってたと思う

蒼天:普通に面白かった、みんな大好きオルシュファンが刺さってないごめん
アルフィノが成長していくのを見守るヒカセンが好ましかった
敵味方ともにNPCの内面の作り込みが丁寧でシナリオに説得力があるな、と思い始めた

紅蓮:のめりこんで後半は一気に進めた
アラミゴあんまり覚えてない、ドマ周りが敵味方ともに好き
魅力的な敵キャラが居て、ちゃんと悪い奴として終わってるのも良い
リセがプレイヤーからちょっと嫌われてるらしいというのを最近知った(好きでもないが嫌いになるほど印象がなかったので)

漆黒:新しい世界で繰り広げられる新しい冒険でわくわくした
第一世界の光の氾濫の描写が綺麗で恐ろしくてよかった
シナリオ上、個別に絡むことで暁の人たちにやっと仲間意識を感じた
一気に進めてEDで燃え尽きて休止した

暁月:一気に進めた
ガレマルド編の陰鬱さは好きだけどゲーム下手なので寒空は嫌い
新生から続く一連のストーリーの終着点がメンヘラっ子(暴言)か……、とちょっと肩透かしは食らったけど演出面でプレイ中は良い意味でゴリ押して貰えてよかった

黄金は前評判を聞いていたので、ハードルをめちゃくちゃ下げてプレイしました。
言うて期待しすぎちゃっただけでしょガハハ。そう思っていた時期が私にもありました。
低くしたはずのハードルを地面掘ってくぐって行かれました。
内容を理解しようとボイス飛ばしつつ文章は読んだけど何も頭に入って来ない。
話の流れがわからない、どうしてそこからそうなるの?と思っている間に次の展開に飛んでしまう。そしてそれを登場人物のだれもが疑問に思わない。
色々引っかかってる中、選択肢を選びたくない場面に遭遇→×ボタンをふと押してみたらスキップの文字。
カットシーンを飛ばすことを覚えた。

選択肢に選びたいものがない

黄金の個人的にいやだなぁと感じるポイントは結構ここに集約されてる。
選ばせてくれるだけましだけど、選びたいものがない。選びたくなかった。

黄金に入る前にグラハとの会話で「国の問題に関わりたくない」ヒカセンで居ていいと判断した。
だって今まで色々なものを見て知ってきたヒカセンからしたら、王位継承問題なんて積極的に首突っ込むもんじゃないでしょう。
そのスタンスのつもりだったのに、何故どの選択肢もそう思ってなさそうなんだろう。
中身変わった?

自分は、暁月のアイティオン星晶鏡後のシーンでアサヒがアモンにキレ散らかしてたところの選択肢すごく好きなんですよね。
アモン(ヘルメス)に同情しないで無言になれるから。
あれ、一応彼が可哀想な人ってのはわかるんですけど、自分はキレるアサヒのこともわかるし何より彼の信念を汚したくなかった(キモオタク感)ので水を差したくなかったです。
何も声をかけないという主人公っぽくない選択肢を用意してくれて、とても嬉しかったのを覚えています。

他でも重要そうなシーンであえて黙る、という選択肢を用意されているのは遊び方の幅が広がって非常に気に入っています。
同じ道を進んでるけどプレイヤーの中にそれぞれのヒカセン像が形作られている、と作り手がわかってくれていたと思います。思ってました。

で、黄金はそういうのがないです。
ヒカセンがウクラマトの王位継承に協力しようかな、とりあえず冒険を楽しもうかな、と気分が上がってくる助走のような描写も不足しているように見えた。
こちらとしては関わりたくないけど渋々巻き込まれていくヒカセンのつもりなのに、そんなヒカセンが選ぶための選択肢がないように思いました。

楽しんで当然だよね!協力するに決まってるよね!ウクラマト好きになったよね!じゃあ支えないとね!という押しつけが不愉快でした。
結末が同じでもせめて後ろ向きな選択肢を用意して、選んでも周りの後押しで仕方なくor言いくるめられて前に進むような方向性にして欲しかった。
物語の言いなりになるのは良いんだけど、選択肢を用意するなら気持ちまで勝手に決めないで欲しかった。

強引な進行


試練だ!→不作を解消しよう!→畑の生き物もそうだけどみんなの元気がない→祭りがないからだ!!!!!
は?????????????????
序盤も序盤から本当に意味が分からなかった。
ウクラマトが過去たまたま祭りの時期に来ていた→その記憶しかない→そりゃ祭り時と平常時は雰囲気違うでしょうよ!って思わないの?
なんでそれが正解なんだよ。
結果から逆算して適当にストーリー作ったのか?
神輿に乗った王族はグルージャジャ以来→グルージャジャとウクラマト世代の間に他に王族いたの????「子」なのに??どういう意味????
キャラクターたちが強制的に頭悪くされていて、ウクラマトを持ち上げて中央に配置しようとする様が世にも奇妙な物語かよってくらい違和感があって気持ち悪かった。
展開についていけなくて、ただただ疲れた。ストーリーを見るにあたって感じて考えることをやめました。ハイデリンごめん。
ヒカセン勝手に画面の端で頷いてるんじゃねぇ。お前だけはプレイヤーを置き去りにするな。
名前が似てるねって何だよシャイアアルフィノ。
護衛対象を一人にしたうえで3回も無駄に待機させるな暁。

ヒントトークが同じことばっか言うので飛ばし気味だったけど、料理対決か何かの時についに話しかけさせてもくれない状況に泣いた。
黄金に出てくるNPCはヒカセンのことなんて本当にどうでもいいんだな…。

ヒカセンが主人公じゃない、というのは別にいい。
でもそれは、蔑ろにしていいってことじゃないです。
シナリオ上で魅力的な後方腕組み熟練冒険者面するヒカセン見たかった。

過去作の要素


FF14は過去作の要素をオマージュしたり取り入れたりしますよね。
思い直してみると、暁月の時点で若干「おや?」とはなってた。

・紅蓮のFF6
メインプレイ中、紅蓮のドマの扱いでびっくりした記憶があります。
6では臣下だったカイエンが王様になってるの…?え?既に故人…?息子…?シュンじゃないの…?
もやもやを覚えつつも流れる壮大なカイエンのテーマ、ヒエンの幼名が「シュン坊」というフォロー、次元の狭間オメガ:シグマ編の魔列車でFF6版のシュンとミナが出てくるシーン。
良い。手のひらは完全に裏返った。
カイエン自身の姿がちゃんと出てこないのもよかったです。

・次元の狭間オメガのFF5、6
別次元の存在ってことですんなり受け入れられた。
過去作要素入れるならこういうので良いんだよ選手権大会優勝

・ギルガメッシュ
ヨウジンボウと同一存在にしちゃうのはいいのか…?と今でもちょっと思ってる。便利なキャラにされてるなぁ。
ビッグブリッヂの死闘がついてくるから何でも許されそうではある。

・暁月のFF4
暁月では4の要素が多く取り入れられてました。
月だから????と納得したものの、ちょっと引っかかりました。
街のテーマがあえてあまりアレンジされずに流れたのは良かったような悪かったような。
ヒカセンには未知の土地なのに勝手に懐かしさを感じた。人間に親しまれるように作られたレポリットをメタ的な観点から表現してる……と言われたら納得しちゃうかもしれない。

・暁月拡張のFF4
ヴォイド編に入るとがっつり関わってくる4要素。
IDの敵でなんか色々出てきて世界観ぐちゃぐちゃなのも別世界なんで気にしたら負けなんでしょうね。
諸々の戦闘曲アレンジが良すぎたので、ゴリ押された感じが正直あります。
結局なんであのポジションをゴルベーザにして、なんでゴルベーザ(偽)ってことにしたの?
別の新キャラでも同じ話作れたように思えたのですが、そのまま名前持ってきた理由ってあるんですかね?曲と四天王使いたかったから?
ゼロがリーパー→パラディンは設定的に仕方ないんだろうけど、オマージュするならちゃんと暗黒騎士でやって欲しかった。
ここは予想通りの演出だったけど、盛り上がったので好きではある。

・黄金のFF9
FF9好きな人を殴りたかったんですか?????

キャラクターのグラアプデ


自機をそんなにじっくり見るタイプではないですが、自機の見た目を大事にするユーザーを軽視しすぎだと思います。
ちょうど今フォールガイズコラボ復刻で1位のプレイヤーが表彰される様が表示されますよね。
同じゴールドソーサーで麻雀中に自機の表情を表示させていますよね。
FF14内で自慢の可愛くキャラメイクして着飾った子を見せたい!見ながら遊びたい!と思うプレイヤーに向けての機能ではないんでしょうか。
フォールガイズだけやりたいなら本家があるし、麻雀だけやりたいなら他にたくさんあります。
FF14ならではの要素のひとつが「キャラメイクできて着せ替えできる自機」で強みじゃないのでしょうか。
なんでお金をかけてそれを劣化させたのか不思議でなりません。

好きになれないキャラクター


ちなみに過去の友好部族はどれも好き。
特に爬虫類系統がもともと好きなのでマムージャという種族は好み。獣系も嫌いじゃない。
メインどころが人間に近い容姿じゃないのは、むしろご褒美だと思ってた。
でも、容姿がどうこう以前の問題だったし刺さらなかった。

・ウクラマト
あの性格と行動ならいっそショタにしてくれ!!
ヴァルシャンでもうショタやった?うるせぇじゃあ生意気ロリにしてくれ!
エレンヴィルとのコンビは平成ラノベ風やれやれ系主人公男子と振り回し系暴力ヒロイン感があってまぁ良かったんですけど「成人女性、しかも王族でこれか…」と引っかかってしまった。キャラ設定と致命的にあってない。ギャップ萌えにもなってない。また、この幼馴染設定もほぼ死んでいて、ヒカセンと繋ぐキャラが欲しかったから以外に必要性を感じられなかった。

自分から見ると、何故か不思議とおじいちゃんおばあちゃんに好かれるヤンキー女子という印象で、関わりたいタイプではなかったです。
がさつで世間知らずで、力でどうにかしようとする割には力もないのも相まって、王の器と私は思いませんでした。
キャラの説明描写のつもりなんだろうけど、出立の時ウクラマトが出る前に民衆が去るのあんまりすぎて笑った。
国民の民度もお察しなのかよ。ナミーカもふんわりしたこと言ってんじゃねぇちゃんと育てろ。

過去にヒエンとか、民のために考えて頑張って色々な苦労をして王になったじゃないですか。
アルフィノだって頭でっかちだったけど、バキバキに折られて一緒に冒険して成長していった。
そういうのを見てからのウクラマトはない。1拡張通してこうなんだから、今後に期待もできない。
黄金は彼女の成長物語だよって言われても、描写不足だと思いました。
もうちょっと彼女のことを描写してもよかったんじゃないかな。
「やさしい」「王になって欲しい」って周りにただ言葉で言わせるんじゃなくて、タコスは袋に入ってるんだから踏まれても「せっかく作ってくれたから」って食べるとか。食べたこと心配されても「体が丈夫なのだけが取り柄だから」とか。
お年寄りに好かれてるのは、こういう無垢なところなんだろうな、と実感させてほしい。
平和な国を目指すなら、確かに彼女みたいな王様がいいよね、ってプレイヤーに体験の上で思わせてくれ。
描写の不足や雑さでウクラマトに対して微妙に思ってるところに、距離詰めて「ラマチ」「家族」はそりゃ賛否両論(自分は否)になるでしょうよ。
なんなんだこいつって嫌悪感を最後まで拭えなかった。

・グルージャジャ
初登場時の連王「眠ってる」発言、顔の隠し方で理王死んでるじゃんと思う→死んでた。
思わせぶりなことするならもうちょっと予想外な展開は…ないんですか…?
武王は豪快なじいさんって感じなんだろうけど、種族的に年齢がわかりにくい。
親子というよりじじいと孫だから義理の子供たちにも甘い…のか?
ウクラマトとゾラージャで大きく年齢差があるわけじゃない(よな?)から年齢の問題ではないか。わからん。
そもそも王族がなんで養子に王位継承権与えるの?
継承に血が関係ないのはバクージャジャでわかるけど、バクージャジャは功績残したから候補になったんだよな?
王族らしい教育もされてない血も功績もないウクラマトがなんで候補になってるの?ずるくない?
そりゃ反感買うでしょ。
あ、すぐ手のひら返す民衆って知ってたから気にしなかったの?
そんな馬鹿な。
あと奥さんはどこ?
わからん。どこかにある行間読めばわかるの?
カットシーンスキップの弊害で急に死んでびっくりした。そこはごめん。

・コーナ
なんでシスコンなの?具体的に過去視でもさせてくれればニヤニヤできた……かもしれないだろ。
ゾラージャ尊敬してる風なのに、いなくても全然気にしないんだ…えぇ…。
ウクラマトが武王になるから理王になるキャラとして用意されたんだろうなと思った。

・ゾラージャ
可哀想な過去や葛藤持ちっぽい雰囲気は出てるが説明がないのでわからない。
わからないまま勝手に闇落ちして勝手に戦わされた印象。
なんで子供いるの?

・サレージャ
構成する要素が全て最高of最高なのにシナリオ上で雑に扱われてマジでもったいない。
黄金で最推しです。

・バクージャジャ
キャラも声もいいのに中途半端。流石にちゃんと罰してくれ。
別の形で会いたかった。

・スフェーン
本当はこんなことしたくないの!系悲劇のヒロイン型悪役はメーティオンでやったじゃん。
ウクラマトと仲良し殴り合いがしたいなら勝手にやって欲しい。
状況が切羽詰まってるはずなのに、良い子アピールに付き合わされたので苦手。
キャラ造形はサイバーな雰囲気と儚げな美少女って感じで良かったので余計に残念。
ほかのキャラにも言えるけど、素材は良いのに料理方法が合ってないと思いました。

家族とは


多分、家族とかそういった絆がテーマのどこかにあると思いました。
違ったらすみません。読解力がなくて行間が読めませんでした。

歪な家族が多いな、と思いました。
それはそれでいいんですけど、結局解決してないそれを良い話風のセリフでまとめたように見せるのは面白くなかったです。
グルージャに対するウクラマトの言葉とか特に。
世の中、機能不全な家族ってそれなりに多いと思います。
実子なのに養子ばかり大事にされていたゾラージャに結局救いがない(と私は思っている)のがリアルではありました。
それがゲームシナリオとして面白いかと言われれば面白くないです。

並行してやり忘れたサハギン族の部族クエストを今更やってたんですけど、あちらも家族が描写されていました。
全体を通してヒカセンは巻き込まれた形にはなっていますが、彼らの問題に踏み込み、共闘して協力して絆を育んで、最終的にはサハギン族の争いの根幹にはノォヴの家族の話が関わっているという展開は短いながらも面白かった。
解決へ導いたヒカセンが信頼を込めて家族と呼ばれてもまぁ満更でもないかな、と思いました。人間を憎んで当たり前の彼から聞かされる言葉の重さはさすがに伝わります。
こっちの方が好きな話でした。


まだ続くらしい


7.1以降もお話が続くそうなので、やる気になったらプレイしようと思います。

オマケ

装備にヒラヒラとかリボンとかつけるのそろそろやめてくれないか???????
女子キャラ使ってる人しか見てないんか???????
胸元のリボンむしれないの??????????

#FF14ネガ