『ドラゴンクエストで学ぶ会計学』序章
序章 ある賢者の手記
1.はじめに
勇者殿へ。
午前二時だがなかなか眠れないので,海辺の街の宿でこの日記を書いている。君がこれを読んでいるということは,何かの理由で私は君の近くにいないのだろう。君がいつ読むか,もちろん私にはわからないのだが,私がいないということは,きっと,もう世界は平和になったのだろうと思う。暇だろうし,せっかくだから少し夜更かしに付き合ってほしい。
これを書いている時点では魔王はまだ健在だが,既に,君の活躍は万人が認めるところだ。どれだけ素晴らしさを語っても語りつくせない。勇者オルテガの息子として彗星のように登場したかと思えば,瞬く間に雑魚を蹴散らし,今や魔王の城を目前に控えている。攻略のカギとなる王者の剣も賢者の石も聖なる守りも,もはや我々の手の中にある。虹の橋を架けて魔王の島に渡る方法も解き明かした。正直なところ,魔王討伐はもはや大したハードルとは思われない。遠くない将来,君は,真の勇者の称号「ロト」を手にするだろう。
君と一緒に旅をしたおかげで,私は,賢者という大層な肩書で呼ばれることになった。ご存じの通り元は遊び人なのだが,色々な街を巡ってそれなりの経験を積んできたのは噓ではない。そのうえで断言するが,私たちの世界の中に,君のような人間は一人もいない。まるで答えを知っているかのようにたちどころに謎を解き明かし,次々と強敵を攻略する。この世界のどんな書物にも書いていないことをさも当然のように知っている。
かと思えば,この世界の住人なら誰でも知っていることを知らなかったりする。君は,旅に出るとき,子供でも知っている簡単な火の玉の呪文や,軽い傷を治す呪文すら使えなかった。少し鍛えれば,賢者ですら使えない呪文を編み出す才能を持っている君が,だ。
それに,外を歩いて夜になったことに驚いていた。驚くのはこちらだ。一体,どんな暮らしをしていたら夜に驚くことがあるのか。
今にして思えば,もっと早く気付くべきだった。私が,本の序章としてこの日記を書いている理由は,君と旅をして感じた違和感に基づく一つの推測と,その推測に基づく君への贈り物を説明するためだ。
2.「君の世界」について
まず推測について書く。君は,この世界ではない別の世界から来たのだろう。君の世界には,この世界の謎をつぶさに解き明かす書物や仕組みがあるに違いない。だから,君は,まさに「まるで答えを知っているかのように」この世界を旅することができるのだ。
別の世界の住人であるからには,この世界の勇者オルテガは,君の本当の御父上ではあるまい。この推測は,先ほどの呪文の疑問とも整合する。かの高名なオルテガが,次代の勇者を担うであろう自らの息子に呪文の訓練をしないわけがない。もし君が本当の息子だったならば,旅立ちの時点で少なくともいくつかの呪文を使えたはずだ。つまり,君が最初に何も呪文を知らなかったことは,君がオルテガから何も教わっておらず,そして,君が元いた世界には呪文がなかったことを意味する。
夜になったことを驚いたのは,君が,この世界に夜がないと思っていたからだ。君は,元いた世界,あるいは,また別の世界で,夜のない世界を旅したことがあるんじゃないか?
先ほど推測と書いたが,どちらかといえばこれは確信に近い。君の世界のことに強く興味がある。特に,呪文なしでどんな世界が発展しているのか,色々なことを聞いてみたい。
しかし,この日記で書きたいのは君の世界の仕組みのことではない。冒険が終わって君が本来の世界に帰った後の,君自身のことだ。元来君は極端に口数が少ないが,それでも長い間一緒にいれば,不思議と気心が通じるものだ。元の世界に帰る日が近づいていて,もう会えなくなるかもしれないことを,私はもちろん,他の仲間も気付いている。
おそらく,それはやむを得ないことだ。この世界でやるべきことを終えたならば,君が次になすべきことは,本来活躍すべき世界の中で存分に力を発揮することだ。君が自分の意志で元の世界に帰るというなら,我々は快く送り出すのが筋だ。十分に理解している。
問題は,そのとき私に何ができるかということだ。君が少年のころから一緒に旅をしてきた。できるならば,君がこの世界で得た力を,本来あるべき場所で君が信じることのために使わせてあげたい。
最も単純な発想は,この世界で君が得たものを元の世界に持ちかえらせることだ。もしも,君が冒険の中で見つけた武器や道具,それに,一生懸命習得した呪文を持って帰ることができれば,きっと役に立つだろう。今や,君は,魔王も恐れる王者の剣を佩き,世界中の魔法使いの憧れである賢者の石を手にして,海を越えた国にも一瞬で移動できる呪文や死者を蘇生させる呪文ですら,自由に使いこなすことができるのだから。
しかし,君は,これらのいずれも持ち出すことができないはずだ。先ほど書いたように,君の世界にはおそらく呪文の仕組みそのものがない。そして,もし,君の世界とこの世界とでモノを移動できるのなら,答えを知っているはずの君は,この世界に来るときに,十分な準備をしてきたはずだ。王様からもらった銅の剣一本で旅立った,というか旅立たざるを得なかったのだが,その事実そのものが,モノの移動の不可能性を示している。
それでは,私は,君の本当の旅立ちに何も贈ることができないのか。最近は旅の間にそればかり考えていた。戦闘中にときどきぼうっとしていたのは,遊び人の癖が残っているわけではないんだ。すまない。
3.この世界から君が持ち帰れるもの
ずいぶん悩んだのだが,どうやら,私が君に贈ることができるのは1つだけだ。私は君に「知識」を贈りたい。つまり,この旅の中で得た経験から我々が学んだことを,あらためて君に伝えようと思う。
もちろん,経験そのものに関しては,私と君は既に共有している。一緒に乗り越えてきたことだからね。大事なことは,それらの経験を振り返り,一つの学問領域に当てはめたうえで,体系立った知識として習得することだ。
王者の剣は持ち帰ることができなくとも,知識を持ち帰ることはできるはずだ。それも単なる記憶ではなく,魔王討伐の冒険という無二の経験に裏打ちされた知識は,きっと君の世界にも応用できる。ましてや,魔王がいなくなった後の武器や呪文に頼ることができない世界では,知識こそが君の活躍に本当に必要なものだと確信している。
それでは,我々の冒険は,一体何の学問領域に当てはめられるのか?
私は既に答えを得ている。王の命を受けて勇者として世界を巡り,謎を解き明かして魔王を倒し,ロトの称号を得るに至るまでの君の物語を描写する学問は「会計学」をおいて他にない。
意外に思うだろうか。もしかしたら,会計学という言葉自体を初めて聞くかもしれない。しかし,この世界で君が成してきたことは,実は会計学の世界の冒険そのものなのだ。この本は,君の旅路を,会計学の領域に一つずつ当てはめるために筆を取ったものだ。長くなりそうだから,簡単にここで流れを説明しよう。
4.この本の構成
(1)第1章:財務会計論
まず,先ほども書いたとおり,君は旅立ちの日に王様から銅の剣と100ゴールドのお金をもらっている。今となっては微々たるものだが,君が今どれだけのゴールドや道具を持っていて,それらのうち,今回の旅で稼ぎ出したのはどれだけか,といった情報を,きちんと王様に報告しなければならない。
それにしても,ほとんど手ぶらで王宮に来た君を見て慌てた王様が,装備を一式支給してくれたのはいいが,肝心の中身が余り物の銅の剣と小銭だったのは傑作だった。直々の御下賜品があんな庶民的なラインナップというのは滅多にないと思う。予備兵の分だそうで,もらう側から贅沢は言えないが,もっと早く伝えておけば少しはマシな装備をくれたのだろうか。
さて,もらったものが高価ではなかったとしても,世界を救って莫大な功績を挙げたから報告の義務はチャラ,とはもちろんならない。李下に冠を正さずという。古来,自らの功を誇って足元を掬われた英雄は数知れない。名声が向上すれば向上するほど,誰からも疑いを向けられることがないように,適正な報告をもって信頼を得るべきだ。
そんなことは今までやったことがない?それは,今までずっと,帰城の都度,僧侶職を務める彼女と私が2人で君の代わりにやっていたからだ。特に,私が賢者に転職する前は,彼女が1人で全部やっていた。これを読んだら彼女にもきちんとお礼を伝えてほしい。第1章は「冒険の旅と財務会計―勇者の財政状態と経営成績―」に関して論じたい。
(2)第2章:非財務情報開示
君は,きっと違和感を持つのではないか。魔王を倒して世界を救おうとしているのに,ゴールドや道具なんてどうでもいいんじゃないか?と。旅の成果というなら,もっと大事なことがあるだろう。解放した町の名前とか,倒した魔物の数とか。
そのとおりだ。第1章で論じた,財政状態や経営成績はもちろん大事だが,それよりも重要なことは世の中にたくさんある。特に,君は,世界を持続可能なものにするために旅を続けているのだから,報告により信頼を勝ち取るというなら,それらの情報もしっかり記載しなければならない。君が毎日教会で記録している冒険の書を思い出してほしい。そこには,財務情報以外の情報がたくさん含まれているはずだ。第2章は「非財務情報としての冒険の書―サステナビリティ開示の実例―」とする。
(3)第3章:管理会計論
さて,冒険の中身の話に移ろう。
先ほど,賢者の石の話を書いた。賢者の石は,天にかざすたびに体力が回復する伝説の道具の一つだ。使ってもなくならないし,戦闘中に何度でも使うことができる。つまり戦闘の時間が長引けば長引くほど,たくさんの体力を回復させることができる。一方で,戦闘が長引けば,魔物から受けるダメージも当然に大きくなる。
ここで,賢者の石による回復のように,戦闘の時間が長引くほど,つまり操業度が増大するほど,増加する性質を持つ収益のことを変動収益と呼ぶ。一方で,魔物から受けるダメージのように,操業度が増大するほど増加する費用のことを変動費用と呼ぶ。
賢者の石は毎秒使えるわけではなく,一度使ったらもう一度使えるようになるまでに少し時間がかかる。このとき,一度使ってから次に使うまでの間に魔物から受けるダメージが,賢者の石の一度の使用による回復よりも少なければ,その戦闘は少なくとも継続可能だ。このように,変動収益と変動費用との関係はプロジェクトの成否に重要な影響を持つ。
難しく考える必要はない。君が強敵と戦うときに行っていた計算の中身を文章で書いたにすぎない。第3章では「管理会計で攻略するモンスターバトル―賢者の石はダメージ・コストを賄うか?―」を解説する。
(4)第4章:原価計算と経営計画
もっとも,今の君に,勝利のために緻密な計算が必要となる敵はもはや少ないだろう。王者の剣の一振りでほとんどの雑魚は吹き飛ぶはずだ。
この王者の剣を手に入れるためには随分骨が折れた。まず,材料となる古代の金属オリハルコンを手に入れて,加工できる武器屋を探し,オリハルコンを一旦売却して王者の剣を錬成させ,完成品を君が買い戻したのだ。
武器屋の親父が「勇者様の剣を鍛えるなど恐れ多い。魔王との戦いの途中で折れたりしたら責任問題だ。とてもお請けできない。」と騒ぐものだから,王者の剣の錬成が武器屋にどれだけの利益をもたらすか,さらに,魔王をも滅ぼす剣を鍛えた武器屋としての名声がどれだけの将来業績につながりうるか,私がプレゼンする羽目になった。転職してからというもの,基本的にきつい思い出ばかりだが,この説得は特に難儀だったので,詳しく論じたい。第4章は当時のプレゼンのタイトルでもある「原価計算と中長期経営計画―今,御社が王者の剣を製造すべき3つの理由―」とさせてほしい。
(5)第5章:会計監査論
王者の剣を手にした後,魔王の城に至るまでの道のりも一筋縄ではいかなかった。魔王の島にわたる虹の橋をかけるためには,長老が持つ「虹のしずく」が必要だが,それを受け取るためには,魔王に挑戦する者として君自身が適任であることを,一般に公正妥当と認められる基準に照らして証明する必要があった。
君は,この時点ではまだ魔王を倒していないから,ロトを名乗ることはできない。適正性の証明には先ほどの王者の剣が使えそうだが,残念ながら今回の場合は意味をなさない。王者の剣は君が材料を探して自分で作り出したものだ。長老はそのプロセスを見ていないし,剣の専門家でもないから,材料や威力を判断できないだろう。つまり,今の時点での王者の剣は,武器としてはこの上なく強力で勇者の得物に相応しいが,持ち主の価値を証明する目的には適していない。君の仲間である私が推薦したとしても,もちろん無価値だ。長老を説得するためには,君や私ではない独立した立場の専門家が,君を認めたことを示す証が必要だった。
この世界で最も独立性に富み,公正不偏な態度に基づき意見を表明できる存在は,創造主の一人とされる精霊ルビスだ。君は,魔王により石化させられていたルビスを救い出して自らの力を証明し,彼女から「聖なる守り」を受け取ることで,君が魔王を討伐するために適任であるとの主張(アサーション)が適正であるとの保証を受け,それを長老に示すことにより信頼を得たのだ。第5章は「無限定適正意見としての聖なる守り―監査から生まれたロトのしるし―」とする。
(6)第6章:より応用的な会計学(無形固定資産の例)
君は,近い将来,魔王を滅ぼして真の勇者の称号「ロト」を獲得する。称号獲得後,王者の剣は「ロトの剣」と呼ばれることになる。なぜそんなことがわかるか不思議に思っているだろうか。そのくらいは予見させてほしい。一応賢者だからね。
さて,皆が君の剣をロトの剣と呼び,王者の剣とは呼ばなくなるということは,王者の剣という名前よりもロトの剣という名前のほうがありがたく,価値があるということだ。剣としての実態は全く同じにもかかわらず。
考えてみればこれは不思議なことだ。剣というのは敵を打ち倒すためのものだから,刀身が同じであれば価値も等しくなりそうだ。にもかかわらず,ロトの剣の名称のほうがありがたがられるのは,魔王討伐者となる君が使っていたという伝説や,真の勇者の佩剣というイメージが宿っているからだろう。これらによる価値の増加分を測定するのは難しいが,いくつか方法がある。第6章にて「ロトの剣の超過収益力―勇者伝説が王者の剣に付与した『のれん』―」として説明する。
(7)第7章:より応用的な会計学(会計規制論)
ロトとは元々は「神に次ぐ者」という意味で,魔王を倒した暁に君が得るロトの称号は,君が真の勇者であることを示すものだ。ロトの称号を有する者は,この世界で君一人だ。ここで,君自身の意思で情報を開示するか否かを選択できることを,任意情報開示(voluntary disclosure)と呼ぶ。これに対し,王様が開示を強制する情報を強制情報開示(mandatory disclosure)と呼ぶ。
王様は君にロトの称号を与えるが,この国ではそれを表示するかどうかは君次第だ。つまり,君は,自分がロトの勇者であることを名乗ってもよいし,名乗らなくてもよい。したがって,この国におけるロトの称号の開示は任意情報開示だ。一方で,君の子孫は様々な国を築くだろうが,将来は「ロトの称号を得たものは,常にそのことを開示しなければならない」と決める国が存在するかもかもしれない。
君は,魔王を倒した後,自らがロトの勇者であることをどのようなときに開示するだろうか。多分だが,人の良い君のことだから,君の大事な人を守りたいときに,相手を安心させようとして開示するのではないかと思う。このときの効果は,王様が開示を強制していた場合とどのように異なるだろうか。換言すれば,王様による開示の強制,つまり会計規制はどのような意義を有するだろうか。
この議論は,魔王討伐直後の君には正直なところ少し抽象的でわかりづらいかもしれない。しかしながら,これは,情報の記録と開示の本質に迫る重要なプロセスだ。そもそも,情報を開示することの意義は何か?情報を開示することにより低減されるリスクは何だろうか?第7章では「会計規制と任意開示―ディスクロージャーとしてのロトの称号―」を論じたい。
(8)終章
さて,これまで,7つの章で,君の冒険がまさに会計学を巡る旅であることを説明してきた。これまでの章はあくまでも君が既に経験したことだ。重要なのは,これから君が戻るであろう本来の世界で,冒険を通じて学んだ会計学がどのように活かされうるのか,ということだ。
君がこれまでに成してきた冒険を思い出してほしい。どの瞬間が特に印象的だっただろうか。7つの章で論じたことはもちろん,きっと,他にもたくさんの思い出があるはずだ。銅の剣から鋼の剣に持ち替えたときの手応えを覚えているか?大海原の真ん中で,全ての扉の鍵を開けることができる最後の鍵を手にしたとき,これまで訪ねた街のどこにどんな扉があったかを思い出し,胸が高まっただろう。7つのオーブを揃えて不死鳥ラーミアを蘇らせ,初めて大空を舞ったときに感じた風音の,音楽のような響きを思い出してほしい。
君がおそらく一生忘れることがない勇者の挑戦を,君の世界で活用できるとしたら,とても面白いと思わないだろうか。
これまで述べてきたように,この世界を救った君の力は,会計学を通じて君の世界でも活用可能だ。言い換えれば,もし,君がまだ会計学を知らないのなら,本当の力を使いこなせていない。君の中にはもっと大きな力が眠っている。魔王をも倒した君の力を,あるべき世界で存分に役に立ててほしい。
疑っているかもしれない。最後に,君の世界で,会計学が君自身と世界の発展のためにどのように役に立つのかを話したい。終章は「会計学が君と君の世界に与える力」として,この本を君への贈り物とする。
5.おわりに
すっかり長話になった。転職してからというもの,なんだか話と文章が長くなった気がする。読んでくれたことに感謝したい。もし,これを読んで私に何か伝えたいことがあれば,ぜひ連絡してほしい。連絡先だが,最近変なキングスライムに懐かれたので,留守番に置いておく。要件は彼に言付けてほしい。
いや,どうせ使い魔とするなら,本当はもっと小回りの利く,回復呪文の一つでも使える子がよかったのだが,恥ずかしながら,賢者とか学者とかいう商売は昔から子供に受けが悪く,懐いてくれないのだ。もっと英雄としてわかりやすい職業,例えば,王宮仕えの戦士殿のような人物がスカウトすれば,将来は,人間と魔物がもっと仲良く暮らせる世の中が来るのかもしれないな。
何にしても,この世界では珍しい種類のスライムで,やたらと図体が大きいが悪い個体ではなさそうだ。手紙の受け渡しくらいはできると思う。名前は・・・そうだな,適当に決めておく。ひらがなで4文字がこの世界の伝統的な命名法だから,それに従うつもりだ。@CpaFukuokaに連絡してくれれば届くようにする。
最後に。もう会えないかもしれない,と書いたが,それこそ推測に過ぎない。新しい冒険がいつ始まるかわからないし,もしかしたら,もう始まっているかもしれないしね。その時はまた一緒に旅をできることを楽しみにしている。
ルイーダ以来の君の仲間より,リムルダールにて。
追伸
この日記はblanknote氏が設定した「会計系 Advent Calendar 2024」
https://adventar.org/calendars/10114
の12/19分として掲載したものです。
かつて,少年時代にアレフガルドを冒険した同世代の勇者諸兄におかれましては,文中にちりばめてある小ネタを理解してくれることを祈っています。貴重な機会を頂いたblanknote氏にこの場を借りて改めて御礼申し上げます。とても楽しく執筆することができました。
本文章の記載は個人の見解に基づくものであり,筆者が所属する組織の見解とは関係ありません。無断転載はご遠慮ください。
ご意見・ご感想をお待ちしています。宛先は,日記本文「おわりに」をご参照ください。