コストダウン手法
コストダウン交渉の手法に関して、簡単に説明します。
コストダウン回答を引き出すには、競争原理を働かせることです。
メーカーA vs. メーカーB
身近な例で言うなれば、大手牛丼屋チェーン店の値下げ祭りのようなものです。
すき家が販売価格を下げた場合に、吉野家、松屋も追従していく形で、我々は安い牛丼を食べることができます。
上記の牛丼屋チェーン店でのコストダウン合戦は、競合よりも販売単価を下げて、より多くの顧客を獲得したいと言う、競争原理によるものです。
二者購買、相見積もりという、2つの手法が非常に効果的です。
まず、二者購買ですが、同じスペックのモノを、2社のサプライヤーから購入します。
後は、コストメリットある方(安い方に)の発注量を増やすことを2社に宣言した上で、四半期毎にコストダウンの要請を行います。
発注量を確保する為に、サプライヤーは積極的にコスト協力をしてくれます。
デメリットに、金型費用等のイニシャルコストが高くなることが挙げられます。
2つ目に相見積もりです。
特に量産中の部材で、ダイカットメーカー、板金メーカーと言った、加工メーカーに効果的です。
相見積もりでコストダウン進める場合は、一社購買で量産中のアイテムに効果的です。
効果としては、現行サプライヤーに、競合サプライヤーの相見積もり価格を提示して、コストダウン回答がなければ安価なサプライヤーに発注を切り替えを行うという意思を示すことができることです。
車載業界では、業者変更にあたり、すんなり切り替えることは難しいと予測されますが、コストダウンが無い場合に時間を掛けても切り替えを進めると示すことは効果的です。
競争原理を働かせることができます。