簿記の自学(11)商品売買②

商品の取引での商品以外にかかる費用についてです。
1.仕入にかかった費用は会計上経費とはせずに仕入に含めます。簿記では取得するためにかかった費用はすべてそのモノの取得原価に入れるのが基本的な考え方です。

商品500円を掛けでで仕入れた際に手数料が50円発生したときの仕入れた側の仕訳は次のようになります。

例1

 仕入に手数料も必要だったので取得原価に商品代金と手数料の両方が入ります。

2.買った商品を返品したとき、売った商品を返品されたときの仕訳についてです。それぞれ逆仕訳します。
12月19日に1個100円の商品を5個仕入れた。
12月20日に昨日仕入れた商品のうち1個品違いだったので返品した。

例2

3.原価の算出方法は先入先出法と移動平均法がよく使われます。
12月19日にある商品を100円で10個仕入れた。
12月20日に同じ商品を120円で10個仕入れた。
12月21日にその商品1個を150円で販売した。

 この場合に先入先出法では先に仕入れたものを先に払い出すと考えて仕入値を100円とします。移動平均法では仕入れた都度平均を算出して計算をします。今回は((100×10)+(120×10))/20=110なので仕入値は110円になります。

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