【エボルヴ】第11弾「宿命の弾丸」でちょっと強化されたテーマについて

2024年8月22日 21:53

本当は荒野カードをレビューしたかったんだけど、荒野はちゃんとデッキなので語ると長くなるためあえてそれ以外のテーマについてのレビューです。よろしくお願いします。

○エルフ

・妖精エルフ

「妖精の開花」「茨の侵蝕」「物見のエルフ」の3枚が追加されました。
物見のエルフで盤面にフェアリーを展開し、次ターンにEXエリアのフェアリーを出しつつ妖精の開花でアリアに変換、後は盤面やEXエリアのフェアリーを茨の侵蝕で活用していきます。
やりたいことが新カードで完結してるのがいいですね。盤面に妖精トークンを積極的に並べていく動きになるのでアマツとはやや喧嘩しますが、妖精花やブレスフェアリーダンサーなどこの動きと相性のいいカードも存在します。

・人形エルフ

「ストリングマイスター」「廃品の選別」の2枚が追加されました。
人形カードはそもそも種類が少なく、タイプに人形がついてる時点でまず優秀といえます。ちなみにこれで11種類になりました。
ストリングマイスターはコスト1の操り人形生成カードですが、序盤に使うカードではありません。主な使い道は4ターン目ぐらいにロイドやヴィクトリアとくっつけることで操り人形を補充することになると思われます。劣化ジャンクのような動きになってしまいますが、ストリングマイスターは場に残れば再度効果を使用したり起動能力で自身をバフしたりとある程度処理要求を強いることができます。
廃品の選別はパワーがやや控えめ。スタッツを持たない代わりに即効性を得たフラワードールのため、フラワードールが選択枠になる今の人形にこれが入るか少し怪しいです。

○ロイヤル

・進化ロイヤル

「リジェネレーター・ラインハルト」「均衡の刃・シルヴィア」の2枚が追加されました。
エボルヴデッキを消費してからカゲミツに迫る熱に押されてを使うことで疾走2回攻撃で一気に大打点を押し付けるデッキで、今回追加された2枚はいずれも効果による進化ができるので1ターンに複数回の進化を行うのを手助けしてくれます。
今のところロイパラ進化ロイヤルと簒奪進化ロイヤルの2つの軸があるらしく、今後の開拓に期待が持てるデッキです。

・簒奪ロイヤル

「盗賊の奇襲」が追加されました。
追加カード自体は1枚だけですが、コスト3が不足していた簒奪ロイヤルにとっては嬉しい強化です。このカードのために無理にコスト3のフォロワーを採用しなくてもバフのおかげで3ターン目にコスト2の盗賊フォロワーをテンポ置きすることができます。

○ウィッチ

・機械ウィッチ

「無尽の魔像」が追加されました。
これはひどい。もちろんゴーレムウィッチなんてアーキタイプは存在しないのでゴーレムフォロワーをキーカードに持つデッキでの採用になるわけですが、機械ウィッチがゴーレムフォロワーを3種類有していてこれが最多です。
テキストも非常に貧弱で墓場から回収できるのがフォロワーのみである点、バフ効果は自身をアクトする必要がある点、それでもってスタッツが低い点とやる気を感じられません。

・秘術ウィッチ

「アーティストメイジ」「大地の活用」の2枚が追加されました。
打って変わって今回の大本命枠。アーティストメイジがまあまあやり過ぎてます。久遠の秘薬でライリーを蘇生してこいつでドレインを付与するとお手軽6点ヒールです。しかもライリーで盤面に5点飛んでるし6点の突進もあるしアーティストメイジも何故か必殺突進ドレインです。もちろんこの超回復コンボは縦置きでケアされてしまいますが、殴らせない時点で一定の仕事ができてますね。進化時効果もしっかり仕事するしなんだこいつ。
大地の活用は評価が環境によってブレるカードです。2コスト払って盤面に一切干渉しないは流石にかげろうに轢かれてしまいます。しかし対コントロールとなれば話が別で土の秘術の使用回数を大きく伸ばしてバリューで有利に立つことができます。そのうち評価されそうですが、かげろうvs荒野でバチバチにやってそうな次環境ではないかなって感じです。

・真実ウィッチ

「水晶の魔剣士」「ミラーウィッチ」「ブレイズブラスト」の3枚が追加されました。
一応アーティストメイジもコスト3の魔法使いですね。コストに限らずいえばレヴィールの面々も魔法使いです。
水晶の魔剣士は進化時効果で魔女の雷撃や真実の宣告を打つことで、追加効果の条件を満たしやすくしてくれるカードです。真実の掟から出たときに手札から追加のスペルを打てる点も優秀です。ファンファーレの手札交換も真実の狂信者の条件を満たすのに貢献できて真実ウィッチにとって完璧な強化といったところ。
ブレイズブラストは魔女の雷撃を有する真実ウィッチにとって採用がかなり難しいところ。クイックを持つことが差別点ですが真実ウィッチはクイックを構えるデッキではないですね。顔への打点目的でも真実の宣告が優先されると思われます。
ミラーウィッチは何をしに来たのかよくわかりません。

○ドラゴン

・ランプドラゴン

「万華の鳳凰」「竜喰らう禁忌」「蒼炎のドラゴニュート」「パンプキンドラゴン」「ドラゴニックコール」「サンダーロア」の6枚が追加されました。
「コスト7以上のドラゴンカード」を参照する完全な新軸デッキですね。今回追加された3種類の高コストフォロワーが手札から使える起動効果を持っているので、それで時間を稼いで覚醒状態まで持っていってから万華の鳳凰の踏み倒し効果に繋げます。手札から捨てられたら除去ができるティラノサウルスや山上がコスト5以上なら高打点疾走になれるイランツァなど相性のカードにはそこそこ恵まれています。

・武闘竜人ドラゴン

「ゲオルギウス」が追加されました。
追加カードは1枚だけですが非常にいい強化をもらったと思います。効果自体は汎用的な除去札といった感じですが、白亜の竜騎士との噛み合いが凄まじいです。7PPで白亜の竜騎士を出せばちょうど進化の2コストを払うことができ、両方の覚醒時効果を使うことができます。白亜の竜騎士に除去の選択肢を持たせることができたのは大きな進歩でしょう。強化の予告が来てる13弾に期待です(今は11弾)。

・海洋ドラゴン

「コンダクターマーメイド」「オーシャンアングラー」の2枚が追加されました。
オーシャンアングラーはエターナルホエールのパワーを1段階押し上げる凄いカードです。これぐらいEXエリアに気軽に選んでカード置かせて貰えたら10弾のカードも使い道があったんだろうなぁといったところ。5ターン目に1/5/6守護が飛んでくるのは流石に強いし、エターナルホエールは自身の効果で山上2番目に戻るからオーシャンアングラーから狙ってヒットさせるのも簡単です。エターナルホエールがコスト5の海洋フォロワーであるため7ネプチューンと一緒にテーマで囲いやすいのでようやく海洋の軸が見えてきました。
と思った矢先のコンダクターマーメイドです。墓場の海洋5枚なんてどう達成しろって言うんだ。エターナルホエールを軸に添えると彼が山札に帰り続けるため墓が増えません。なんでただでさえカードプールが狭いのにテーマ内で喧嘩しちゃうんですか。

○ナイトメア

・真紅ナイトメア

「魔剣の騎士・ハザン」「恨みの語り部」の2枚が追加されました。
ハザンは真紅ナイトメア待望の3コスト進化フォロワー。後攻が弱すぎる欠点がありましたが、EPの使い先ができて少し緩和されそうです。事前にデモニアかアンテロープウォリアーを置いて確実な後手3進化を目指しましょう。欲望の狂信者は通れば最強ですが体力2はネハーレンの餌食です。ハザンの書いてあることは概ね強いですが攻撃時効果がダメージ含めてターン1なので気をつけましょう。2面確定除去として使うか、毎ターン1回ずつ攻撃して常に縦置きを通すかは腕の見せ所。
恨みの語り部は非常にシンプル。アグロ軸の真紅ナイトメアでは出番がありそうですが、今の真紅はヴァーナレクコンボにかなり寄っているのでそういった型での採用は難しそう。

○ビショップ

・回復ビショップ

「赦しの聖騎士」「清浄の領域」「セト」「カインドブライト」の4枚が追加されました。
注目したいのは清浄の領域。除去、バフ、展開の3つの効果を回復するたびに1つ選んで使うことができます。選べるとはいってもコスト換算で2コスト、1コスト、3コストぐらいのバランスなんで概ねホーリーフレイムタイガーを出すことになります。毎ターン4/4が出るだけなら1弾の神域の守護者とやってること変わらないし1ターンに複数回の回復をするのはハードルが高い印象。
それを実現してくれるのが赦しの聖騎士。起動効果で何度でも回復できるので、5ターン目清浄の領域で4/4展開から6ターン目赦しの聖騎士2回起動で3種類の効果全使用という動きが取れます。ここらでお察しかと思いますが、どちらも単体では扱いづらく、2枚揃ってようやくコスト相応の動きが取れるというなんとも微妙な仕上がりです。
セトやカインドブライトもそもそもパワー不足で難しい。

・守護ビショップ

「ホーリーエンチャンター」が追加されました。
一応取り上げたけど多分かなり難しい枠。既存の守護ビショップが勝ててないのにこれ1枚で改善するかと言われると微妙。機構二輪の天使、ウィルバート、聖騎士ヘクターあたりが複数体守護を立てる手段になるのでそこにくっつけて使うイメージ。

いかがだったでしょうか？
もっと細かく見ていけば「獣エルフ」「ルチルエルフ」「スペルエルフ」「ローズクイーンナイトメア」「アミュレットビショップ」など追加カードをもらえたアーキタイプは結構あります。こういったところから少しでも活躍できるデッキが生まれると嬉しいですね。