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手紡ぎ沼にハマり中
手紡ぎって?
手紡ぎっていうと、「眠りの森の美女」みたいな糸車でカラカラやって糸を紡ぐっていう印象があるかと思いますが、実はもっと簡単に糸を紡ぐことができます。(むしろあの糸車ってお高くってね…)それが、「スピンドル」という手紡ぎ用のコマみたいなものです。
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左側の棒のようなものがスピンドルです。これは、下の部分を台に乗せてくるくる回すタイプの「サポートスピンドル」というものです。スピンドルにも色々あって、吊り下げるような感じで紡ぐ「ドロップスピンドル」や、糸を巻き取るときに玉になるように巻ける「ターキッシュスピンドル」などがあります。私はサポートスピンドルかターキッシュスピンドルを使うことがほとんどです。
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糸紡ぎは、まず羊毛から糸を撚ります。↑の巻きつけられている部分がそれです。これは「単糸」といいます。この単糸の状態ですと、編み物をしたときに編地が斜めになってしまう(斜行)ので、一般的には単糸を撚り合わせて双糸にします。撚り合わせるときは、2本とか3本でよります。3本で撚り合わせる場合は、ナバホ撚りというちょっと変わった方法で撚り合わせます。
手紡ぎって本当に奥が深くて、どんな羊毛(獣毛)を使うか、色はどうするかとか、手紡ぎした糸と市販の糸を撚り合わせたりすることで、いろいろな糸が作れます。時間はもちろんものすごくかかりますが、出来上がった糸はふんわりと柔らかく、買ってきた毛糸とは違った可愛さがあり、愛着が湧きます。実用的な意味でも手紡ぎの糸は柔らかくて暖かく、靴下やマフラーなどにすると、本当にいいものができます。
手紡ぎはちょっと練習が必要ですが、慣れてくるとテレビを見ながら紡いだりできます。羊毛が少しずつ糸になり、糸が靴下やマフラーになっていくと毛糸から編んだ時以上の達成感があります。