【BPLS3】第15試合 因縁の対決 vs siron
皆様こんにちは、ぷらいむです。
BPLS3の試合についての振り返り記事はいつもアドバイザーのかいなるさんがnoteに書いてくれているのですが、
第15試合の先鋒戦だけはどうしても僕からもnoteにまとめたかったので戦略や当時の心境について振り返っていきます。
まだ試合をご覧になっていない方のためにリンクを貼っておきます。
僕とsiron選手の因縁については前回の記事内にて触れていますので、まだ読まれていない方は一度読んでいただけると幸いです。
第15試合先鋒戦 因縁の対決
試合までの心境
お互いの残り試合やジャンルの状況を考えるとGAMEPANIC対GiGOは総力戦になることが予想できたので
実は対戦カードが発表される前の先鋒戦の対戦相手予想は--H.R.--(蓬莱)選手だと思っていました。
実際に対戦カードを見るとそこには先鋒戦にsiron.選手の名前が…
BPLの舞台で再び戦えるという喜びと
絶対に勝ってやるという闘志がまたしても僕の心を埋め尽くしていきました。
試合当日、身体の異変
BPLS3では本番前に45分間の練習時間があります。
筐体を決め、対策をしたり判定を体に馴染ませたりするのですが、
ここで僕の身体に異変が起きていることに気付きました。
それは、筐体から流れる曲が普段よりもとても遅く聞こえてきたのです。
決して筐体の不具合などではない、しかし明らかに遅い。
この身体の異変をアドバイザーのかいなるさんには伝えましたが、結局は自分の感覚でしかないので、この状況下で判定を合わせるしかありませんでした。
この違和感を感じながら本番へと向かうことに…
MEGAMIX BATTLE(区分A)(先攻)
そんなこんなで試合が始まり、先鋒戦へと向かいます。
PURAIMU選曲
僕が考えに考え抜いた選曲はこちら
まず、この自選曲の戦略としては
「アウトロが重い曲を並べ、因縁もあり僕が最も自信のある本命のHarpuia赤にアウトロを誘導…と見せかけて実はsiron選手が得意とするコードクリムゾン赤がアウトロ大本命であり、メガミックスモード特有の初見殺し配置でsiron選手を打ち取る」
と、知識量でこちらが少し有利になるような戦略をとっていました。
(また、少しでも強調するためにわざとHarpuiaを一番上に置きました)
他の3曲がアウトロに選ばれる可能性もありましたが、選ばれても大丈夫な出来でした。
覚え要素や不安定要素、よほど自信がない限りsiron選手としては選びたくない3曲、そして練習期間中にsiron選手がHarpuia赤とコードクリムゾン赤の全国トップスコアを更新していたのが見えていました。
ならばこの5曲ならsiron選手側の選択肢は2択になると確信していましたし、僕自身もどちらでもアウトロS-PUCを出せるようにはしていました。
実際にアウトロをどっちにするかで困っている部分は配信でも映っていました。
CODE -CRiMSON-[EXH 17]の初見殺し配置について
メガミックスバトルでのコードクリムゾン赤のアウトロ区間は67小節からスタートなのですが、通常のプレーでは初見殺しにはならない配置がメガミックスのアウトロ限定で初見殺し配置へと変貌しています。
通常プレーであれば左端に赤つまみが放置されている状態で67小節へと突入するため自然と誘導されるような配置なのですが、
メガミックスバトルのアウトロに限り、誘導無しで突然両FX+”左端から赤つまみ”が生えてくるため、知っていないとかなり厳しい配置になっています。
全国トップスコアを更新しているとはいえアウトロ区間までは把握していないだろと、
この知識の差を活かし、もしもsiron.選手がこのアウトロを知らなければ刺せると考えたわけです。
以下被害者の会
プロ選手を2人打ち取った実績があったので自信を持って投げました。
SIRON.選曲
各楽曲を見た時の感想はこんな感じ
Liar rain[GRV 18]
絶対に投げてくると確信を持っていました。siron.選手が大の得意としており、第1区間とアウトロどちらにも難所である12分縦連地帯が降ってきます。実際に僕は超苦手でした。
つまりレジャーランドの先鋒戦での僕の自選曲「THE HEAVEN」でとった戦略である「第1区間だけが苦手ならこっちから先に投げて第2区間にさせる」
といった戦法が通用せず(結局相手にアウトロで選ばれてしまう)
絶対に12分縦連地帯と向き合わねばならなかったのです。
siron.選手側としては超投げ得なため、僕はこの曲の対策だけで10時間以上費やしていました。(直前練習時間も半分はこの曲をやっていました)
INF-B《L-aste-R》[EXH 18]
こちらの曲もsiron.選手が投げそうな曲リストに入っていました。
ミラーをかければ高速縦連打はむしろ得意でしたが
不安材料としてはその手前のFXトリルと直角の部分でした。
ドーパミン[EXH 18]
完全に予想外でした。
siron.選手が投げそうな曲リストの候補にすら上がっていませんでした。
メガミックスの練習でS-PUCとまではいかないものの、1発でそこそこ上手いスコアが出ており、それっきりになっていました。
とにかく通常スコアで投げてくれることを願っていました。
HAELE III ~Angel Worlds~[GRV 18]
相手がsiron.選手でなくとも誰かからは投げられるだろうと思っていたので対策は重めにしていました。
練習を重ね、Sクリでも比較的安定して高スコアを出せるようにはしていたので不安はなかったです。
Verse IV[EXH 17]
予想外ではあったものの、初戦のゲーパニシルクの中堅でもやっていたので、その時の僕の粗末なスコアを見て相手は投げてきたのかなーって思っていました。
Sクリ勝負は怖かったですがなんとなく通常スコアで投げてきそうだなと感じたのでこちらも不安はなかったです。
試合直前、心境
お互いの選曲が発表され、siron.選手に挨拶。
「あの時と同じにします。」
僕はsiron.選手にこう伝え、筐体の前に立ちました。
いつも通り、自分の手を見て緊張具合を確かめる、
すると今まで以上に手が震えているのが分かりました。
ここまでの3試合では緊張をあえて受け入れ、その状態でのベストな指の動かし方を目指してプレーに向かっていましたが、
まともなプレーが出来ないぐらいの大きな震えだった為、ここで初めて自分を落ち着かせる事にしました。
siron.選手に申し訳ないなと感じながらもかなり長く時間を使い、自分の精神を統一した後、振り返って右手を挙げる。
するとsiron.選手もまだ手を挙げていないことが分かり、「あ、相手もこの状況に同じぐらい緊張しているんだな」と気付きました。
僕は覚悟を決め、そして先鋒戦が始まります。
試合開始
1ターン目 HAELE III ~Angel Worlds~[GRV18]
こちらは対策を重めに取っていたこともあり、1番覚えていたイントロであったことから選択しました。
僕がPUCで通して1-0
2ターン目 Ganymede kamome mix[EXH17]
重いアウトロ目的で入れたのでこの位置
ただ、壁には結構自信があった為、通常でも差をつけられると思っていました。
しかし、普段出したことのない部分でニアを出し、壁も少し崩れてしまいました。
1-1
3ターン目 INF-B《L-aste-R》[EXH17]
siron選手はギアを打ってこなかったですが、2ターン目での動揺がそのままプレーに現れてしまい不安だった片手トリル地帯で大きく崩れてしまいました。
1-2
4ターン目 CODE -CRiMSON-[EXH17]
こちらもLv3を貯めるために通常スコアでの勝負に、
しかしまたしても僕がエラーを出してしまいました。
1-3
5ターン目 ドーパミン[EXH18]
siron選手がギアLv3を打ち、僕のスコア自体は998と悪く無かったのですが、S-PUCで通されてしまい一気に点差をつけられてしまいました。
1-11
6ターン目 gigadelic (かめりあ's ''The TERA'' RMX)[EXH18]
僕がギアLv3を打ち、かなり自信があった曲なのですが、試合前日に光らせられるか不安になってしまい、本番でもその不安が足を引っ張ったスコアを出してしまいました。
1-12
7ターン目 HAELE III ~Angel Worlds~[GRV18]
練習で散々やっていたので、通常スコアならPUCは取れると踏んでいたのですが、鍵盤が1つ抜けてしまい、差をさらに広げられてしまいます。
1-13
8ターン目 Barbless Ego[GRV18]
この曲は劣勢の時にギアを打ってS-PUCで差を詰める用途としても考えていたので、なんとかS-PUCで通し、差を戻します。
9-13
9ターン目 Verse IV[EXH17]
点差を戻した安心感からいつも通りのプレーをし、PUCで通せました。
FXトリル直前で身構えている際にsiron選手の手が物凄く震えているのが手元カメラに映っていました。
10-13
10ターン目 Harpuia[EXH17]
因縁の楽曲でLv2を発動、相手から最も警戒されている楽曲であることは承知の上で、僕としてもかなりS-PUCが安定していた楽曲であった為、投げましたが、本番での弱さが出てしまいS-PUCを出せず…
逆に相手には黄クリ1個という高精度で返され
またしてもギアを防がれてしまいました。
10-14
11ターン目 Liar rain[GRV 18]
このターンで相手の必殺曲、相手はLv3が溜まっていた為、ここでギアを通されてしまうと僕の負けが確定します。
「なんとしてもこのギアは防がなければ、あれだけ対策をしてきたから大丈夫」と自分に言い聞かせるものの、難所で崩れる=負けという考えが頭の中を支配していき、既に緊張は限界まで達していました。
siron選手が大得意な事は分かりきっていた為、少なくとも998以上のスコアでなければ返せない、などと要らない感情を持ちながら難所に突入。
結果は上手く押せず、「終わった…」と思い上のゲージを確認。
すると僕の方がスコアが上であり、
11-14の数字、そして僕のギアはLv2まで溜まっている。
正直この時、状況が理解できていませんでした。
12ターン目 CODE -CRiMSON-[EXH17]
絶体絶命の状況から一転してLiar rainを跳ね返しており、アウトロの誘導にも成功、僕のギアはLv2、相手はノーゲージ、
初見殺しに引っかかれば勝ち濃厚、
ここでS-PUCを出せば相手のスコアに関係なく僕の勝ちが確定。
最初のつまみを回した時点でゲージが動かなかったのが見えました。
振り返ってみるとあの時、どう考えても身体に力が入りすぎていました。
これまでもボルテ人生を振り返ってみても1、2を争う力み具合で
僕はそれに耐えられるほどの地力は持ち合わせていませんでした。
緊張がとうとう限界を超えてしまい、FXボタンに指が届かず。
頭が真っ白になったことを覚えています。
結果はsiron.選手のS-PUCにより11-15で僕の負けとなりました。
涙の理由
因縁の原因ともいえるHarpuiaでS-PUCを出せなかった自分、
コードクリムゾンの初見殺し配置にも完璧に対応され、僕がS-PUCを出せていれば勝てていた12ターン目、
結成配信での言葉を有言実行し、練習の成果を最大限発揮して勝ちをもぎ取ったsiron.選手。
それに比べて自分はなんて弱いんだと。
僕にとってsiron選手に勝つことはチームの勝利と同等以上の目標でした。
厳しい戦いになることが予想できたGiGO戦で2ptを持ち帰ることができずチームに貢献できなかったこと、女神杯ZEROの因縁をしっかり返されてしまったこと。
そう思った瞬間に心の底からの悔しい気持ちと涙が止まりませんでした。
最後に
今回もここまでnoteを読んでくださりありがとうございます。
こんなに長く書く予定はなかったのですが、先鋒戦だけで気付けば5000文字を超えていました。
これからもsiron.選手とはライバルの関係でありたいと思っています。
次また対戦する機会があれば今度こそ僕が勝ちます、覚悟しろ。
ここから先の中堅、大将、そしてこの先鋒戦もかいなるさんがnoteにて簡潔にアドバイザー目線でまとめてくださっているので是非こちらも一読してみてください。
コードクリムゾンのアウトロ知らなかったのに普通に対応されたことに関しては許してません。
ありがとうございました。