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殿方からマンゴードリンクが届いた話

我が家にマンゴードリンクが届いた。荷物を親が受け取ってしまい一言、「あら千疋屋じゃないの。豪勢ね。どんなお知り合いなの?」ネットで知り合った友達だと嘘ではないことを言って誤魔化した。まさか数年前に一緒に食事をして一緒に演劇見て一緒に博物館行って一緒に睡眠したものの、私より若い男を彼氏にして結局私を選ばなかった男からの誕生日プレゼント……というわけにもいかない。

そして今濃厚なマンゴー汁を啜っている。わたしがマンゴー汁をすすっている頃合いにはこのドリンクの送り主はおそらく私の知らない男の家で、私の知らない男の汁でもすすっているのだろう。

元来誕生日を祝われるのが苦手だ。この投稿だって誕生日の日からあえて大きくずらして投稿しているくらいには苦手なのに、取りそこねた男から誕生日が祝われてしまうのであった。

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