CDレビュー 真の癒しとは?The Light Meets the Dark Tenth Avenue North (約800字)
Tenth Avenue Northは2002年にデビューしたCCMのバンドです。CCMとはコンテンポラリー・クリスチャン・ミュージックのことです。
聞いてみれば分かりますが、それほどキリスト教らしさはありません。普通のフォークロックです。ただ歌詞には信仰心が感じられます。
例えば2曲目のStrong enough to saveにはHe'll break open the skies to save (彼は空を切り裂いて救う)という一節があります。ここでいう彼はイエス・キリストのことです。
このアルバムはビルボードのチャートで2010年に15位になったそうで、一般の人にも広く受け入れられたようです。このバンドのことは全く知らなかったのですが、ネットで見つけて良さそうだったのでCDを購入して聞いてみたら、私の好みにぴったりでした。
温かみがあって、繊細なメロディーを持つ曲ばかりです。どの曲もどこか懐かしくて切なくて、それでも力強いところがあって聞いていると勇気づけられます。このどこか懐かしく切ない感じは、日本のスピッツに似ている気がしました。
私もクリスチャンなので、彼らの歌詞には共感できるところが多いです。思慮深い歌詞ばかりで聖書に学んだ知恵を感じることもありました。キリスト教を盲目的に信仰するのではなく、信仰によって自分が変わっていくことを肯定しているところが特に好きです。
1曲目のHearling Beginsが一番好きな曲です。自分の周りに作った壁はただのガラスで、それが崩れ落ちたときに癒しが始まる。光がそこに差し込んで闇と出会う。その光を怖がってはいけない。と言う歌詞が、聴くたびに心に響きます。下記のリンクから聞けます。よろしかったら、聞いてみてください。