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ビートルズに始まり、ビートルズに終わる CDレヴュー ビートルズ『サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド』

小学生5年生の時にビートルズの曲を初めて聞きました。それからずっと彼らの音楽を40年以上聞いています。クラスメートの二人の女子がビートルズの「イエスタデイ」をリコーダーで吹いていて、なんてきれいな音楽なんだと感心したのを今でも覚えています。

その二人は黒目がちの可愛い女の子たちで、二人に見とれてもいました。ビートルズに出会わなかったら、これほど音楽にのめり込むことはなかったと思います。その意味で、二人の女子には感謝してもしきれません。

『サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド』はビートルズの名作の一つで、1967年に発表されました。史上初のコンセプトアルバムとか斬新なジャケットとかこのアルバムの魅力はいろいろありますが、私にとっては一つ一つの曲が忘れがたい名盤です。

ポールらしい豪快なロックンロールであるA1から始まり、ほのぼのとした味わいがたまらないリンゴがボーカルを取るA2、ジョンによるサイケデリックロックの名作A3、ひたすら美しいポールのバラードA6、ジョージのインド音楽への傾倒が結実したB1、個人的にジョン・レノンの最高傑作だと思うB6など。繰り返し聞いても飽きない曲ばかりです。多分もう1000回以上聞いていると思うのですが、いまだに夢中になって聞けます。

初めて聞いたころはボールの作り出す美しくてキャッチーなメロディーに浸りきっていたのですが、今では公平に4人の音楽すべてが好きです。特にリンゴの人間的で温かみのある曲が大好きです。だから2曲目のウィズ・ア・リトル・ヘルプ・フロム・マイ・フレンズを熱愛しています。

それからビートルズの曲を聞くとほっとできるところがあって、眠れないときによく聞きます。聞いていたらいつの間にか眠っているので、有難いです。特にこの『サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド』はその傾向が強いです。理由はよく分かりません。今よりずっと心配事の少なかった少年時代に帰れるからかもしれません。

子供の頃は大人になったら、ビートルズの音楽は卒業すると思っていました。ところがそんなことは全くなくて、今でも毎日のように聞いています。もう生活の一部といった感じです。多分死ぬまで聞き続けるでしょう。それで悔いはありません。

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私が持っているのは1987年の輸入盤です。リマスターされていない骨董品のようなCDですが、愛着があります。

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