【旬杯】 俳句審査員賞 ふぅ。賞
「みんなの俳句大会 旬杯」投句してくださった方、コメントして下さった方、応援してくださった方、大会記事を読んでくださった方、関わって下さった全てのみなさん、心からありがとうございます😊
おかげさまでとても楽しい時間を過ごすことができました。
この度、審査員という大役をいただきました。
もちろん「私が???」でしたが、「みんなの」俳句大会は色んな審査員がいるのがおもしろいところ。
また大会スタッフとして最後に何か貢献したいと思い、引き受けさせていただきました。
それともう一つ、私が審査員をすることでみんみんさん(これでもはははさん)にも審査員をさせたいというかっちーさんからの要望があり、それなら・・・というのが引き受けた一番の理由です。(初告白。だまっていてごめんなさいね、はははさん笑)
選び方は、なるべくみなさんの俳句を読まない状態で、一覧から選ばせていただきました。
クルーでありながら、みなさんの俳句記事を読まず、コメントもしないというワガママを許してくれたクルーのみなさん、本当にありがとうございました🙇♀️
伺えなかった投句してくださった方、申し訳ありません🙇♀️
俳句の上手い下手はもちろんわかりません。
どの句もそれぞれにすばらしく、12句しか選べないというのは本当に苦しい選択でしたが、一覧を何度も読んだ中で、今の私の心に響いた12句です。
今回はコメントを読むより先に自分なりの解釈で感想を書きました。
改めて記事を読ませていただき、付け加えた部分もありますが、作者の方の意図するものと違いましたらすみません。
ではさっそく。
🏆大賞🏆
鮎太さん
101平凡に生き平凡に茄子を焼く
平凡に生きること、普通であること。
それは何と尊くて、難しいのだろう。
私の人生の永遠のテーマです。
一人台所に向かって、一人自分と向き合う。
淡々とただただ茄子を焼きながら。
そんなありふれた日常のちょっとした一コマも尊い。
平凡であることを大切に、幸せを感じながら生きていきたいなと改めて思わせてもらいました。
素敵な句をありがとうございました😊
🏅2位🏅
シャビさん
241.君が嫌いトマトが嫌い君が嫌い
この中の嫌いはどれが本当に嫌いなのでしょうか?
私が最初に感じたのは、何かあった君にちょっとむくれて「君が嫌い」。
どのくらい嫌いなのかというと、トマトが嫌いなくらいの嫌い。
最後の嫌いは嫌いと言いつつ、きっと好き。
それとももしかすると全ての嫌いが好きなのかも。
もしかすると失恋してしまって、無理やり嫌いと言っているのかも。
色んなストーリーが浮かんで、キュンとします。
素敵な句をありがとうございました😊
🏅3位🏅
美味しい蒸しエビさん
258.強くならなくてもいいよ砂糖水
自分で自分に強くならなくてもいいよ、とごほうびに砂糖水を飲む。
砂糖水が「強くならなくてもいいよ」と励ましてくれる。
もしかしたら誰かが言ってくれたのかもしれない。
なんにせよ胸にジワ―っと流れる甘い甘い砂糖水。
一人で強くならなければと思いがちだけれど、強くならなくてもいい。
そんな風に自分を許しつつ、甘やかしつつ生きていけたら、少しでも生きやすくなるかもしれない。
そんな風に甘く温かい気持ちにさせていただきました。
素敵な句をありがとうございました😊
🏅4位🏅
限界浪人生ぴよさん
41.やることは毎日同じ蝉の声
セミの声って暑さが増しませんか?
セミの声を聴くだけで、うだるような夏の暑さを思い出します。
私がこの句からイメージしたのは、夏の教室で退屈な毎日にうんざりしながら、窓の外を見ている。
うるさいくらいの蝉の声。
もう本当にうんざり。
そんな感じです。
この俳句に、作者の方の心境が何よりもあらわれているように感じます。
応援しています。
素敵な句をありがとうございました😊
🏅5位🏅
すうふ。さん
320.スマホだけ手に家出して梅雨の月
勢いだけで家出したんだろうなと思いました。
本気で家出するつもりはなくて。
スマホを手にしているのはきっと「探してほしいから」「迎えに来て欲しいから」。
そこまで考えていなくても、きっと頭を冷やしたら帰る気なんだろうなと感じました。
だって、スマホ一つあれば繋がれるから。
梅雨のジメジメに、気分もジメジメしてしまったのかも。
家出して心細い気持ちを、月が照らしてくれる。
少し頭を冷やしたら帰ろう。
梅雨の月はそんな風に思わせてくれるのでは?と。
実は昔似たような実体験があり、胸がギュッとなりました。
素敵な句をありがとうございました😊
🏅6位🏅
めろさん
353.大好きだ夕立ちに笑う君だから
夕立ちは突然で、びしょ濡れになってしまって迷惑に思う事が多い。
マイナスな感情が浮かぶ。
そんな迷惑に思う夕立ですらも笑ってしまうような君と一緒なら、どんなことでも笑っていられる気がする。
これから色んな事が起こるであろう人生も。
夕立に笑ってくれる君。大好きだ!ってきっと言いたくなってしまう。
そしてそんな君に似合うような僕になりたい。
僕も一緒に笑っていたい。
どストレートさが大好きです!
夏らしさがいっぱいで、笑顔と元気をもらいました。
素敵な句をありがとうございました😊
7位以下、順不同です
💐かっちーさん💐
9.夜の底ふわり漂う海月かな
暗い暗い夜の底。
漂うのはふわりとした海月。
海月のゆらゆらは心を落ち着かせてくれませんか?
ぼーっと眺めるのにとてもちょうどいい。
また、海月を「かいげつ」と読むとこんな意味もあります。
暗い夜の底でも、月が照らしてくれますように。
素敵な句をありがとうございました😊
💐ミテイナリコ🌻さん💐
20.ソフトクリームぐるぐると逡巡す
どうしようどうしよう、あーでもないこーでもないぐるぐる考える。
ソフトクリームの渦をみながらぐるぐると。
だけど今は夏だから、溶けてしまう前に思い切ってパクっと食べて何か行動できるかな?
ソフトクリームのポップさと、逡巡の取り合わせが好きです。
素敵な句をありがとうございました😊
💐riraさん💐
126.星合や既読スルーの無人駅
待ち合わせなのに、既読スルーされて待ちぼうけ。
無人駅というところがまたいいな。
たった一人の駅で恋人を待つ。
既読はされているのだから、読まれてはいるはず。
「もしかしたら気づいてないのかもしれない」という期待を持てる未読スルーより、既読スルーの方が切ないかも。
キュンと切なくなりました。
浮かぶシチュエーションが素敵です。
素敵な句をありがとうございました😊
💐しろくまきりんさん💐
143.水面ゆれそこはかとなく金魚玉
そこはかとなくという言葉が好きです。
私は気持ちがぶれるとよく水をみるんです。
本当は海が見たいけれど、ないから川。
何ならコップの中の水でもいい。
水のゆらゆらを見ていると気持ちが落ち着く。
ゆらゆらゆれる金魚玉の水面っていいな。
水面のゆらゆらしている感じと、そこはかとない気持ちがピッタリで好きです。
素敵な句をありがとうございました😊
💐プッククンさん💐
218.蠍座やあたしゃぴゅーっと飛びたいわ
もう何もかもやんなっちゃった!
と見上げた先には夏の星座の蠍座。
それを見上げ、そんな蠍座まで「あたしゃぴゅーっと飛びたいわ」とつぶやいたりして。
記事を読ませていただくと、蠍座は夜空のちょっと低いところに位置するとのこと。
蠍座は、もっと上に飛びたかったのかな?
色んなしがらみの中で、自由に飛びたい時ってあるな~と思いました。
何よりこのセリフが好きです。
素敵な句をありがとうございました😊
💐これでもはははさん💐
311.ナミダごと頬つつみこむ花火かな
一人で花火を見ているのか、誰かと一緒なのか。
一人でいつかの花火を思いだしているのかもしれない。
一緒に来たかった誰かの事を思っているのかもしれない。
隣には誰かいるのに、ナミダしてしまっているのかもしれない。
花火は夏の一大イベントだけれど、いつも楽しいわけではない。
花火を見ているとどうしてかキュッとなる。
その気持ちを再現してもらった一句です。
素敵な句をありがとうございました😊
以上ふぅ。賞でした。
みな様、どうぞお受け取り下さい🏆
蓋を開けてみると、中々に知った顔が多く、選びなおした方がいいんじゃ?とすら思いました。
が、一覧から純粋に選んだ句。
自信をもって、ふぅ。賞をお贈りします。
こんな大役は正直荷が重く😅、思い出すだけで何度もお腹が痛くなっていましたが笑、とてもいい経験をさせていただきました。
あらためて感謝申し上げます。
俳句三賞と、その他の審査審の方はこちらです👇
また、みなさんが選ぶ推し句の発表も続々と集まっています。
どうぞこの機会にあなただけの「勝手に賞」教えてください。