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膝OAの人にどんな靴をすすめますか?
どーも!
先日、トイレに行ってお尻を吹いて、立ち上がったらお尻にトイレットペーパーがくっついていた安藤です(о´∀`о)
さて、先月の足部月間に引き続き今月は膝月間でございます!!
私はまだほんのり足部月間を引きづりつつ靴と膝について書いていきます〜!w
関わりありそうだけど、うまく説明できないものってありますよね。
靴を膝も関係ありそうだけど、うまく説明できなくないですか??
そこを紐解いていきますっ!!
これを読み終わる頃には「膝OAの患者さんの靴を評価しよう!!」と強く心に誓うでしょう(*´꒳`*)
踵骨と下腿の運動連鎖
足部が接地した環境において踵骨が内反すると、それに連動して下腿の外旋を生じさせ、踵骨が外反すると下腿の内旋を生じさせる。また、踵骨の運動に下腿を連動させるのみでなく、下腿に回旋が生じた場合も正確に踵骨の内外反に変換する働きを持っている。こうした踵骨と下腿の相互方向性の連動は、距骨のベアリングのような動きによって成立している。(踵骨―下腿の運動連鎖の動態特性より引用)
まぁ、ご存知の方も多いと思いますがこんな図は見たことありますかね?
(整形外科理学療法の理論と技術,メジカルビュー社,2005,p39より引用)
ここで足部と下腿の関係性があるってことが分かりますね(о´∀`о)
靴と膝のストレス
田中らは、膝OA内側型に対する靴は、ヒ ールカウンターがしっかりしている靴が良く、ヒールカウンターがしっかりしていない靴は、足が左右に動き、膝の左右ストレスが加わると述べております。(田中尚喜:腰痛・下肢痛のための靴選びガイド第2版,日本医事新報社,2010)
つまり、靴による踵部の制動機能が膝に対するストレスを減らすと考えられます。
そして、やっぱり靴の指導を行うことで痛みが改善したとの報告もあります。
清水らは、16症例の膝OA内側型の人に、靴のウィズ(横幅)とサイズ(長さ)が適合した靴を履いてもらったところ10症例(62.5%)が歩行時に痛みが軽減したと報告しております。(変形性膝関節症に対する足の調査と靴指導の評価)
坂崎らは、シンスプリントの患者に対して靴の買い替え、インソール処方、マッサージなどを行い症状が改善したと報告し、靴はスポ一ツ用具の一つであるが、障害の予防及び治療において、その選択と使用には充分注意しなければならないと述べています。(スポーツ障害における靴の評価と治療)
靴の役割と月形芯
ここで一度まとめますね!
基本的に靴は
①左右動揺の減少
②前に進むように
って部分を目的として作られています。
んで、膝においても同様に基本的には矢状面状の動き(前後の動き)なわけです。
だからこそ、靴において「左右動揺の減少」という機能が働いていない場合、膝関節に負担がかかってくると言えます。
靴の構造についての詳細には【こちら】を見ていただきたいのですが、重要なのはヒールカップです。ここの適合性がめちゃくちゃ大事です。
ヒールカップの中に月形芯という硬いやつが入ってます。
この芯が入ってない踵ぺニョンぺニョンの靴はサンダル程度に思っていいです。機能的ではありません(´・ω・`)
下の画像だと2番が月形芯ですね。
(画像:https://astamuse.com/ja/published/JP/No/WO2016002412より引用)
ハイヒールとドロップの問題
さて、もう1つ靴の膝で書かなければいけないことがあります。
それは靴底(ソール)の問題です。
膝OAに関しては内転モーメントの増大が発症や悪化の要因になっていると言われております。
ハイヒール歩行は荷重中心軌跡の内側偏位、立脚中期での接触面積の減少などの影響があると言われております。(ハイヒール歩行が膝関節運動へ及ぼす影響)
歩行時の荷重中心奇跡の内側偏移ってのがですね、ズバリ膝関節の内側モーメントを増大させているんですよ。
赤い線が正常、青い線が重心の内側偏移として考えていただけると青い線の方が膝との距離が長いですよね?つまり、膝に対して内反方向への力が働くわけです。この力こそが内側モーメントってやつです。
中島らはmヒール高3cm 以上で歩行中の立脚時 間や遊脚時間に影響を与えるが,ヒール高3cm までであれば,歩行速度および歩幅やス トライド長には影響が少ないと述べております。(ヒールの高さの違いが歩行パラメータと下肢筋活動に及ぼす影響)
つまり、ハイヒールといっても3cm以内にしましょうってことですね。
男性は関係ないと思っているかもしれませんが、靴にはドロップというものがあります。
(画像引用:ミズノ発見隊より引用)
ここに関してはハイヒールの件を考えると、内側モーメント現象の観点から膝OAに関して言えば低めが良いと考えられます。
まとめ
膝OAの靴選びに関しては以下の3点が重要だと考えられます。
・ヒールカップがしっかりしている
・ウィズおよびサイズが合っている
・ドロップ低め
ライタープロフィール
安藤司(理学療法士/JAFT認定スポーツシューフィッター)
今はこんなプロジェクトも立ち上げております(*´꒳`*)
https://t.co/s7jTWiEngd
— あんどぅ🌱迷いながら生きてる (@andyou_andme) June 26, 2019
✅フットケア(皮膚や爪など)
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この3つを包括的に整える活動をフット活動、フッ活と名付けました^ ^
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