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認知症のスクリーニング検査

どーも、アンドーです。

最近、緑黄色社会にハマっております!

この「Mela!」って曲がすごく良い!
あとボーカルの声も歌唱力がスバラスィ!しかも、可愛い!と思ったらキーボードも可愛い!え?なんなん?!そんなんもん好きやんっ!!

ってなりますww




さて、本日は「Mini-Cog」についてです!


認知症の検査といえば「HDS-R」か「MMSE」ですが、本日は「Mini-Cog」です。

なんでかっていうとHDS-RもMMSEもめんどくさいんですよ!!!(言っちゃったw


HDS-Rなんて5つの物品がとてもめんどくさい!(持ち運びがね)
僕は訪問看護ステーション勤務なので、物品は持ち歩かなければいけないんです。
車ならいいですよ、別に。でも、うちは電動自転車でまわっているので持ち物は減らしたいんですww




認知症は増えてる!

皆さんもどっかで耳にしたことはあると思います。

「認知症が増えている」って。

厚労省の「認知症施策の総合的な推進について」によると2025年には認知症の有病者数は700万人になるかもしれん!!っていう推計が出ております。



ちなみに最近だと学研のこれがすごいなーって思いましたわよ。

脳トレドリル、エクササイズ動画、認知症リスクチェック&脳活性度定期検査、看護師によるオンライン健康相談、栄養面のケア、、、、これらがオンラインでサブスクっすよ。

時代の変化を感じるよねー、こういうのって。



さて、認知症をサササッとスクリーニングするのに皆さんはどうしてますか?

まさか「話してみた感覚で、、、」みたいな客観性のないことだけで判断してないですよね??w


そんな時はこれ!

Mini-Cogです。




Mini-Cog

Mini-Cogは2000年にBorsonさんたちによって報告されたものです。比較的新しいものです。

「3語の即時再生」と「遅延再生」と「時計描画」の3つを組み合わせたスクリーニング検査です。たった3つ。すごくない?

しかも、3語の即時再生は採点しませんっ!

そのため「3語の遅延再生」と「時計描写」のみが採点対象です。

・3語の遅延再生にそれぞれ1点ずつ
・時計描写が正しくできたら2点
・合計5点満点
・2点以下で「認知症の疑い」があると考えられる


つまり、検査手順としては3段階です。

①3語の即時再生
・3つの言葉を覚えてもらうように伝える。
・3つの言葉をすぐに言ってもらう。

②時計描写してもらう。
・紙とペンを渡し「10時10分」の絵を書いてもらう。

③3語の遅延再生
・最初の3つの言葉を言ってもらう。


ちなみに時計描写だけでもCDT(Clock Drawing Test)と言って、認知症のスクリーニング検査になります。

CDTのチェックポイントは以下のようなものになります。

・数字が順番通り書けている
・数字の順番が適切である
・数字の位置が概ね適切な位置にある
・針の位置が正しい位置にある
・針の長さが短針と長針で合っている

大まかにいうとこんな感じです。
ちなみにMini-Cogでは針の長さに関しては採点しないようです。
時計が書けないor拒否の場合は0点とするそうです。




Mini-Cogの感度と特異度



上の論文を見てもらうとわかるのですが、Mini-Cogは感度76-99%、特異度83-93%です。MMSEが感度81%、特異度89%と言われておるので報告されているので、それと同等といえますね!!


ちなみにJapanでよく使われているHDS-Rはですね、、、

加藤伸司,長谷川和夫,ほか:改訂長谷川式簡易知能評価スケール(HDS-R)の作成,老年精神医学雑誌,2:1339-1347(1991)】によると感度93%、特異度86%と報告されております。


ただ、気を付けてほしいのは上述した感度・特異度はすべて「認知症疑いがある」に対してのものです。「認知症である」ではないことに注意しましょうね!!



こちらには下記のように記されています。

Mini-Cogを使用した研究の数が少なく、その使用方法にばらつきがあったことから、Mini-Cogの使用を推奨するためのエビデンスが限られている。入院患者や外来患者の二次診療病院での使用を推奨するには、Mini-Cogが最良のテストではない可能性があることが示唆されている。

ってこどとで、まだまだしっかりと見定める必要性はありますが、やはり短時間でスクリーニングできるというメリットを考えると知っておく価値は大いにあると考えております。

私はnoteで何度も「ひとつの検査・測定で判断することは早計である」と言っていますが、Mini-Cog・・・というか認知症に関してもそうです。ひとつの視点から考えて断定してしまうのが、明らかに情報収集不足です。

多角的にかつ多面的に考えられてこそ専門職です。

情報収集、状況判断、意思決定、行動のプロセスに関しては意識していきましょう!!この辺に関しては下の記事も参考にしてみてください(*'▽')


さて、本日はこれでおしまい~!!

また来週(V)o¥o(V)


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