どうしようもない人間〜幼少期〜
どうしようもない人間。
私は言葉通りの人間だ。
周りの人に支えられてるからこそ生きてこれている気がするだけで中身がある様で無い。
それは小さい頃からそうだった気がする。
ひとりっ子として生まれ、好き勝手に生きてきた。
父親が好き勝手な人間だったから遺伝だと思われる。
父親は家庭をいくつも持っていた人で(それはだいぶ後になってから知るのだが)、私自身認知はされていたが、一緒に住んだ記憶は一度も無い。
父親の姓にも入っていなかった。
幼い頃から週一か二週に一回かくらい顔を出しにくるだけの存在だったので、
「お父さん」と呼べず、いつも「眼鏡のおじさん」と呼んでいた。
普通の家庭が分からずに子どもながらに父親が居ないことを周りに隠していた。
そんな幼少期であった為、自分の存在意義が分からずにいた。
その思いが母親に当たり散らした癇癪持ちだったり、我が儘を言ったりしていたので、すでにそこでどうしようもない人間が出来上がっていたのかも知れない。