Classic MacProへのWindows10インストールメモ
これは、極、私的なメモではあるが、次々に買い換えるMac付属のメモよりも、ここに残すことが自分のためになると思い、記事としてしたためようと思い立ち、Noteのアカウントを作りました。
MacProは、自分が初めて新品で購入したMacで、とても思い入れの強い機種。それは2008モデルで、もうとっくに手放してしまったが、拡張性の高い2009、2010マシンが手元にある。しかも、手間をかけてパーツ交換を繰り返し、もりもりのパワーアップマシンは手放すにはとても惜しいのだ。メニーコアでメモリもたくさん詰める後期型のMacProは、もちろん現役のメインマシンとしては古すぎても、サブとしてのWindows10マシンとしてはまだまだ使えるスペックだ。ところが、公式のサポートはWindows8まで。Mac OSのサポートもMojaveまでなので、パーツ増設でなんとか現代的なスペックにするも、現行OSが使えない。Macは別のマシンでメインを張るにしても、サブのWindowsはこのClassic Mac Proで十分のはずだと信じて、なんとか正規に動かせるようにしたので記録を残します。
まず、一番重要なのは、Windows10をDVDからインストールすることで、レガシーモードにすることだ。これに気がつかずに何年も時間を無駄にした。USBメモリーからUEFIモードでインストールすると、ハードウェアが対応しないため、特にアップグレードしたグラフィックスカードではドライバの整合性が合わずに必ずブラックアウトする。レガシーモード。MacProはEFIじゃないかと思っていたのだが、Windowsの採用したUEFIとMacのEFIは別物。特に、移行期にいち早くEFIを採用したMac群は要注意なのだ。ここがWindows10にBootCampが対応しない理由かもしれない。Classic Mac Proをアップグレードするとかならず通るRadeon HD7950とGeForce GTX680。これらはちょうどUEFIへの移行期のものなので、Windows10との相性が難しいようだ。とにかく、Classic MacProにはレガシーモードのWindows。これで全てが解決した。
UEFIモードでインストールしたWindows10は、せっかくアップグレードしたMetal対応のグラフィックスカードにドライバを当てさせてくれない。これはATI、AMD、NVIDIAどれもそうだ。おそらく、UEFIでインストールしたWIndowsはBIOSモードのドライバは使えないので、Apple純正のBootCampが用意したドライバは無視しているのだろう。USBドライブからインストールしたUEFIのWindowsではグラフィックスドライバはMacProではMicrosoft基本ビデオのドライバしか許してくれないのだ。それでも軽作業はいいかもしれないが、せっかく増設したグラフィックスカードがもったいない。どうしても全部のデバイスに適切なドライバを当てたいのだ。そして、そのドライバは全部BootCampサポートディスクに入っているのに。もちろん、レガシーモードでインストールできれば、AMDやNVIDIAの純正ドライバも当てることができるが、まずはBootCampをしっかり当てることだ。インストール時にこの順番を守らないと、デバイス名として、たとえば7900シリーズ、みたいな中途半端なものになる。コスメティックな些細な問題だが、せっかくなのでRadeon HD7950と表示してほしいのだ。
Classic Mac ProでBootCampサポートディスクを作るには、Mojaveでは無理だ。そもそも、Metal対応のグラフィックスカードがApple純正のハードウェアではないため、Mojaveは諦める。その一つ前のHigh Sierraまでは、OS内蔵のBootCampアシスタントが正常に動作するので、ここでUSBメモリにアシスタントを使ってサポートディスクを作る。このアプリはWindows10でも期待通りにインストールできるので、まずはこれで全てのドライバを揃える。Apple Software Updateが自動的に更新されるので、これでBootCampソフトウェアをアップデートすれば、Windows10環境からもMacで再起動できるようにタスクバー内のアプリが対応してくれる。
というわけで、Classic MacProにWindowsを適切にインストールする方法でした。いまではOpenCore Legacy Patcherがあるので、最新Mac OSもWindows11も使いたい向きには見向きもされないことだが、できるだけ正規の方法でMacProを延命したい。それだけがモチベーションなのでした。とにかく、自分が悩んで悩んで苦しみ抜いた問題に解決方法が見つかったことがうれしくて、書き残しました。ご参考までに。