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パペッション結成秘話①
2003年
当時、僕は【DOPE FRESH】というグループのリーダーとして活動していた。
undergroundなHIP HOPを踊るグループだ。
※ちなみに今も解散はしていない。
京都で賞を取ったり沖縄のコンテストでゲスト審査員をしたりとノリに乗っていた。
ただダンスだけでは食えず建築現場で重い荷物を運ぶ貧乏ダンサーだった。
さらにメンバーが結婚し子どもが生まれるということもあり、DOPE FRESHはプロを目指すのではなく、ジジイになっても一緒に踊れる仲間として年1回のSHOWで良いからのんびりやろうと決心した。
この時の決断は間違いではなかった。
今でもみんな仲間だ。
でも、これからどうする?
ダンスインストラクターもやっていたが「オレはSHOWで稼ぐ。コーチではなく現役でいたい。」という強い気持ちを持っていた。
ひとまず1人で投げ銭用のバケツをおいてストリートパフォーマンスやってみよう。と思った。
LAのFLAT TOPというダンサーのビデオを先輩「オニギリくん」から見せてもらっていたのが原因だ。
ビデオ(VHS)の内容はFLAT TOPがvenice beachで1人でストリートパフォーマンスしてめっちゃ盛り上げているというものだった。
この映像はめっちゃ衝撃が走り影響された。
これを見たダンサーは皆「オラ、日本のFLAT TOPになる!」と言ったとか言わなかったとか。
ちょっと脱線するが、オニギリくんという先輩は沖縄出身のぶっとんだダンサーでかなりお世話になっていた。
初めてオニギリくんに会った時のインパクトは凄かった。
坊主頭でデッカいサングラスをかけたTシャツハーパン、ビーサン姿の男(オニギリくん)がマンションの2階から飛び降りてきたのだ。
うぉ!
バシっ!着地!!
…。
…。
「う、うぅ…。」
めっちゃ痛がってる…。
まさにクローズに出てくるキャラクターそのものだ。
そして一言「今は足の骨折れてるからさぁ、めっちゃ痛いんだよ」
その時僕は「階段使えばいいのに…」と思ったのを憶えている。
さて話を戻して、
とりあえずストリートパフォーマンスをしようとラジカセを持って当時住んでいた家の最寄り駅「金山駅」に行ってみた。
んで曲を流して踊ってみた。
誰も見てくれない…。
サラリーマンはみんな素通り。
その日はすぐに帰った。
翌日再チャレンジ。
前日とは違い、私服感を無くす為、全身黒尽くめの衣装で違和感を演出する。
音楽を鳴らす。
ちょっと人が集まってきた。
しかしお金は入らない。
うーむ。
思ったよりむずいぞ。
とりあえずひたすら続けてみた。
そしたら酔っ払いの夫婦が絡んできた。
その夫婦が様々なお題を出してくる。
そのお題にあわせて踊る。
それを1時間くらいやった気がする。
ムーウォークは何回もやらされた記憶がある。
夫婦は途中何度も投げ銭をくれた。
単純な僕は「これはいけるぞ」と思った。
その後何日か金山駅でストリートパフォーマンスをするのでありました。
②へつづく
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パペッションは2022年末で解散します。
10/7(金)瑞穂文化小劇場
ラストの一般公演を行います。
その為のクラウドファンディングに挑戦中です。
是非お力をお貸しいただけると幸いです。