脇の甘い女

おいおい、脇が がら空きだぜ

動作術の お稽古で、そのことを痛感したのです
ワタクシは。


絞るとか締めるが、本当に苦手な女だぜ。

脱力なんかくそくらえ(失礼)ですわ。


本当にさ、
どれだけ収縮させられるかが、どれだけ脱力できるかよ。

絞る締める収縮ができないかぎり、身体がまとまることはない。


「やわらかいから、どこまででも まわっていってしまいそうですね」

私の上腕骨を外旋させながら、先生が おっしゃった。


手応えのない身体なんだよな。

くにゃんとか、くたっとしている。

やわらかいって良いことだと思われがちだけど
かたくできないのも問題ありありなのさ。

意味のある、芯のある動きができないから。


欲しいのは、締まった固さ。
締め続けることで生まれる固さ。
運動が内在することで生じる固さ。

運動を止めてしまうことで生まれる固さじゃない。


「ほら また脇があいてますよ」

「あれ〜?」


でも試行錯誤を繰り返していたら、
ちょっとだけ脇が締まってきた。

脇が締まった状態で 四股を踏んだら

固まった固形物をガンッてぶつけている四股じゃなくて
分散しちゃっているものを 浴びせている四股じゃなくて

芯のあるやわらかなかたまりが 行ったり来たりする四股になっていた。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?