猫は身体の中で跳ぶ

刀禅同好会のお稽古

壁に前腕(手のひら〜肘)をつけて、私達は立っている。

(この格好、猫がスフィンクス座りしているみたいだな~)

余計な事を考えながら、私も皆と立っている。


先生の指示に従って、前腕をうごかしていると
お腹の中が引っ張られる。

お腹の中から腕が生えているような気がしてきて
胴体の中で、前足後足が歩きはじめる。


前足は、肩から上にあるんじゃない。
胴体の中にいる。

後足も、股から下にあるんじゃない。
胴体の中にいる。

胴体の中に、四肢を格納する必要があるんだ。


猫がスフィンクス座りしてるみたい、なんて考えていたからかな。

私はわかってしまった。

稽古前の身体では、猫様が獲物に跳びかかる際に
なさる 大ジャンプができないことを。


肩から上に前足があり、股から下に後足のある身体では、
前足後足を地面にべちゃっと押しつける へたれジャンプしかできない。

(これ、ジャンプと呼んでいいの?)という代物だ。


四肢が体幹内におさまれば、
体幹内で四肢が動いていれば、

ダイナミックな跳びかかりができる。

「猫はね、身体の中で跳んでいるのよ」

今日の収穫は これ。

(私は、後足の格納が甘いので、まだ跳べない猫ですけどね)

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