同じ場所
多分同じ場所。
それか、とても近い場所。
動作術の中間重心と、刀禅で立つところ。
動作術は、重心の移動をなめらかにすることに主眼を
置いているから
中間重心にいると、ソフトな鋳型に はめられている気がする。
やさしく制約されているの。
刀禅は、圧のかかった状態で動こうとしているから
刀禅で立つポジションで動こうとすると、ハードな
鋳型にはめられている気がする。
なんかね、内臓が圧縮されて げろげろげーって
感じ。
でも、きっと
動作術も刀禅も、同じ場所か、ほぼ重なり合う場所で
立とうとしている。
それは、落っこちていない場所。
そこにいると
腕と脚が、私を通り過ぎていく。