しなるためにある

体幹内操法のコーチング中

先生のおっしゃるように蝶形骨の動きを導きだしたら

釣り竿の糸をリールで巻き上げるみたいな感触で
下の身体がついてきた。

身をくねらせて泳ぐお魚みたいに、身体がなった。


(関節って、折れるためにあるんじゃないんだ)

(しなるためにあるんだ)

関節部分で骨が分節されているのは、しならせるためなんだ。

先生の説明を聞いて、私はそう理解した。

私は、設計のことはまるでわからないけど

車のような動くものを設計する場合と
ビルのような動かないものを設計する場合で

ベースになる思想が全く異なるんじゃないかな?

動くものづくりに携わっていた方だから
先生の解釈と説明が面白いのかな?

なんとなくそんな気がした。


人形も、良い動き、目が離せない動きになる時は
しなりが内在している。

折れじゃないの。

折れると動きは終わってしまうから。

野生動物の動きの中にも、しなりがある。

ネコ科の動物は、しなりが強いから
だから、人は猫に魅了されるのだろう。


文楽の人形のバネが、
鯨のヒゲじゃないといかんのです、普通のバネじゃ あの動きにならんのですというのも

しなりを生み出すためなんだろうな。

現代人形劇の人形が、パタパタ折れるような
単純な構造になっていたとしても

しなりを発生させる。

しなっているかのように、お客様に錯覚させる。


そこが、人形遣いの腕のみせ所なんだろう。

しなりは円相だ。

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