全部使う

「股関節だけ動かそうと思っても動かんよ」

「腕から指先から、全て使わんと股関節は動かんよ」


全て使うのが、難しいんだ。

抜けてるところがたくさんあって、斑(まだら)に
なってる身体だから。


でも、全て使おうとした後の疲労感は心地よい。

ぐっすり安眠できそうな疲労感。


先生に教えていただいて、皆と ああでもないこうでもないと試行錯誤して、

まだ上半身と下半身をつなげられていないけど

つながる場所に近づいている気配を感じるのが
すごく楽しい。

皆の身体が変わっていく様を見るのも面白い。


卵が先か鶏が先かみたいな話だけど

全部使うためには、骨格ポジションと運動の方向が
整っている必要があるみたいだ。

先生のおっしゃる肘の位置から腕を伸ばすと

胸郭が持ち上がる。

姿勢が良くなるんだけど、胸をただ反らしているだけの見せかけの姿勢の良さじゃない。

首周りがスッキリして、背中が締まる。

首の後ろや肩で頭蓋を支えているのではなく
全部で支えている感じに近くなる気がする。


多分だけど、
闇雲に全部使おうとしても使えないんだと思う。

骨格ポジションが整っていないと、どこかに
使いきれない部分が残る。

骨がはまっている必要がある感じっていうのかな。

構造がきちんとしていないと、全部は使えないんだ。


なんで「構造動作トレーニング」と言うのかが
やっと少しわかってきたかも。

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