手の中の後転感覚
秋晴れの代々木公園、原始歩きの会
四足歩行をしながら、皆は クロールやバタフライな感覚を楽しんでいた。
一方私は、引っかかることがあったから、手の中を見つめていた。
なんかさ、
(なんで地面と喧嘩するのかな?前足(腕です)を
つく時に?)
というのが、すごい気になるのよ。
前足をついた瞬間、地面と対決して腕が棒になる。
その瞬間、ブレーキかかったなって思うんだ。
動きの流れが一瞬途切れるから。
その継ぎ目がイヤでさ、シームレスにしたくなるわけよ。
皆がクロールしている横で、私は手の中を転がしてみる。
断絶がおきる動きはね、腕を棒高跳びの棒にしてしまっている。
なんで棒高跳びの棒になるのか。
(ん? 手の中を前に送るからじゃね?)
手のひらをつく時に、
手首側→手の指側(MP関節ライン)と ついていくと 身体がつまる。
手の指側(MP関節ライン)→手首側と ついていくと
良い意味で抜ける感覚がある。
変な話だけど、後ろに送ると前に進むの。
身体は前転方向でいいんだよ。
背中は前転しようとしている。
でも、手の中は後転させるの。
そうすると、地面と喧嘩しなくなるみたい。
犬が猛ダッシュする時って、前足の足首折れ曲がるじゃない。
(可愛いな。でも なんで ああいう足になるのかしら?)って思ってた。
手の中を後転させると、犬と同じ足になる。
(はは〜ん、後ろに送ってたのね)
一人で納得していたら、お散歩中のフレンチブルドッグが私めがけて突っこんできた。
良くわからないけど猛烈に懐かれた。
犬の歩き方が わかったから仲間認定されたのかな。
ブルちゃんの後頭部をワシワシ撫でながら、
そんなことを思った。