重心は呼び水
「『踵に乗れ』は踵に乗れじゃないんですよ」
「重心を踵に乗っけたら、動けなくなるんですよ」
動作術のお稽古で、先生が教えてくださった。
私も試してみた。
中間重心を保ったまま、踵を踏む。
これは、全部が乗っちゃわない感じと言えばいいのかな?
動作術の先生は、重心が2箇所あると教えてくださるんだけど(詳細は先生にお尋ねください)
2箇所を、つまり ある部分とある部分とを
離そうとしている感じがする。
その上で踵に乗るとね、運動がはじまる。
身体が前に運ばれていく。
2箇所の重心が、くっついて ひとかたまりになって
重心1箇所になってしまうと、
なんていうか、全部がドベッて乗っかっちゃう。
寄りかかりになってしまうと言えばいいのかな。
すると、運動は死んでしまうんだ。
重心は呼び水だ
私は そう思った。
重心の移動が、運動を呼び起こす。
重心の移動がない運動はね、実は運動じゃないんだ。
運動もどき。
私は ずっと運動もどきしかできていなかったんだ。
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