私はパラボラアンテナだ
眼のワークショップの最中
眼球は四角い箱の中に入っている気がした。
眼球が膨張して箱の壁に接していると
あんまりよく見えなくなる。
いわゆる視野狭窄に陥っている状態になる。
箱の中の眼球は小さい方が良い。
球をどんどんどんどん小さくしていくの。
そうすると、段々視野が広がってくる。
互いに感想を言いあう時間に
「あのー箱の中に眼球に入っていましてー」と言うと
失笑する人もいる。
(だから、こういうこと言わされんの好きじゃないんだよ)と内心思う。
ほとんど人が来ないところで、
コソコソ書いている方が、自由に思ったことが言えるから好きだ。
他人がどう思おうが、面白いから
箱の中の眼球をもっともっと小さくしていく。
眼球は点になり、消えてしまった。
箱の中が空っぽになると、
私の身体はパラボラアンテナになった。
眼で見ているのではなく
身体が捉えている
そんな感覚になる。
失笑どころか爆笑されるだろうから、口には出さないけど、心の中で思う。
眼球が消えると、良く見えるよ
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