代償動作の嵐
こういうのを代償動作というんだろうな
足底を上げる時
私はすごく外側の遠いところから手繰り寄せている。
足の背屈が使えないからだ。
全てを底屈で賄っているから、常時忍び足みたいな
足運び。
悪いことしている人みたい。
全て底屈で何とかしようとしているから
床にボンドで貼りつけた布を、ベリベリ剥がしていくような足使い。
足離れが悪い。そして遅い。
構造動作トレーニングの先生に教わったやり方で
背屈を使えるようにしていくと
足底が、床に貼りつけた布じゃなくて、吸盤になる。
つま先だけが残ったり、踵だけが置いてかれたりしない。
全体が同時に上がる。足離れが良くなる。
先生がランナーの方に
「こっちを使っているかどうかで、速さが全然違うのよ」とお話されていた。
私はずっといろんなところで
「猫派さんは動きがおかしいよ」
「どうしてそういう動きになるの?」
と言われてきたけど
それは、運動軸が狂っていて、本来使うべき回路が働かず、代償動作で補ってしまうからなのだろう。
代償動作回路しか働かないから、変な動きになってしまうわけ。
今も、私の身体の中では代償動作の嵐が吹き荒れていて、やりたい動作を妨(さまた)げている。
まだ、本来使うべき回路は目覚めさせられていないけど、
でも、ここの回路じゃないんだ
こっちを使うのは違うんだ
代償動作として何をしているのか、どこを働かせてしまっているのか
自分が何をしているのかは、少しだけ見えてきた。