脚から生える腕

腕って、普通の人は肩から生えていると思うじゃないですか?

でも、刀禅同好会で教わったようにしてみたら、
腕が、お腹から生えている感覚になった。

(相撲の下手投げができそう)

強い相撲取りになった気分だった。

更に続けていったら、
腕が、脚から生えている感覚になった。

脚→胴体→腕
じゃなくて

脚→腕

胴体が消えた。

脚から腕が生えていると
腕の上げ下げに身体が連動する。

肩から腕が生えていると
腕だけが分離して動いている。

身体との連動がないんだ。


同好会のお稽古のあと、歌の練習をした。

そうしたら、気がついたんだ。
下に伸びていける身体になっていることに。

脚から腕が生えていると、下に向かって背伸びしていける。

上に向かう背伸びだと、私は根が抜けるんですよ。

高音部とかボリュームを上げたい時に、支えきれなくなる。
支えきれないのをなんとかしようとして、身体は固まることを選択する。

固まることで硬い耳障りな声になる。
それをずっと注意され続けてきた。

下に背伸びしていくと、チューバみたいな感じで
高音を出していける。

響きが痩せないんだ。むしろ太っていくの。
上に背伸びすると、響きが痩せこけてしまうのに。

なんかやっとわかったよ。

下に向かって背伸びすれば良かったんだ。

この下に向かう方向を知らなかったから、
ずっと天井にぶち当たっていたんだ。

私に必要だったのは、
天井に頭突きすることじゃなかった。

地下に潜ることだったんだ。

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