受け入れられる
「胸から脚が生えていると思いなさい」
胸から下が脚だと、昔バレエの先生が教えてくださった。
「ハイ」と返事をして
(胸から下が脚だぞ)と思ってみたけど
胸から下を脚として機能させられてはいなかった。
胸郭を、固い鳥籠のようなものとして認識していたからだ。
体幹内操法の先生は
「胸郭は鳥籠じゃないんだよ」と説明してくださった。
先生が提示してくださるボディワークは
頑な思い込みをやわらかくほどいていくようなものが
多い。
固いものを益々固くしていく方向性とは逆なんだ。
倒れないように固定させていくのではなくて、
釣り合いが取れる身体にすることで、倒れなくなる、
そんな方向性。
rotonda(ロトンダ)に乗って、先生のボディワークをして、お話を聞いていると
胸郭は、鳥籠でもお寺の釣鐘でもない
動くものなんだ
ということが腑に落ちる。
そうすると、
胸郭の下がふわっと開いて、脚が胸に入りこんでくる。
脚のつけ根が胸になる。
「胸から下が脚」と捉えるのが良いのだと
知識としては知っていた。
でも実際そうできる状態に身体はなっていなかった。
身体が、それを受け入れられる状態にまで練られた時「胸から下を脚」として機能させられるようになる。
(身体をほどかないと、新しい考えは受け入れられないみたいだな)
胸の中で自転車漕いでるみたいな感覚を味わいながら
コーチング中そんなことを思った。