濁りが好きなの?

能の謡をしていると、
音質を濁らせたいのかな?と感じることがある。

どちらもきちんと勉強してないから素人の憶測だけど

西洋のオペラ的な発声って、
不純物を取り除いていっている気がするんだ。

クリアにしようクリアにしよう
限りなく透明にしようとしている気がする。

キーンとかカーンとか澄んだ音を目指している気がする。


能の発声は、逆方向な印象

お寺の鐘がゴーンってなるでしょう。
その反響部分

ゴーオンオンオンオン

ってなるオンオンオンのところ

なんかザラッとしていて、ノイズが入っているみたいなところ

能の発声ってさ
ノイズまみれにしたがっている気が、私はしちゃうんだ。


ノイズって、かすれた感じの音
シャーッていう感じの音

西洋の発声と和の発声は、目指す音質が異なる気がする。

ノイズがふんだんに含まれた かすれた感じの音質

それは、尺八の木枯らしみたいな音
雨が静かに降っている時の、昔のブラウン管テレビの砂嵐をソフトにした感じの音

きめ細かいノイズは、身体にあたっても痛くないんだ。

身体をつつんでくれているようで
聞いていると安心するの。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?