実寸を超える
嬉しかったんだ。
劇場公演後、劇に出た人形を持って お客様の
お見送りをしていたの。
何人もの方に
「あら⁉ こんなに小さい人形だったの?」と
おっしゃっていただいたのが。
少しだけ、実寸を超える動きに なってきたのかな?
そう思えて、本当に嬉しかった。
関節は円を描く(動作術の教え)
支点と作用点をどこに設定するか(体幹内操法の教え)
どこを中心に円を描くのかによって
枠内におさまっている動きになるか
枠から飛び出せる動きになるかが
規定される。
運動とは重心の移動である(動作術の教え)
重心が移動していない動きはね、動いていないように見えるんだ。
動いていても、(動いてないなー。動かしてる?)
って感じさせちゃうの。
小さく見えるの。
でも、重心を移動させるにはね、
重心を中心に集めてこれないとダメなんだ。
(このあたりから個人の感想になります)
身体がひとつにまとまっていないとダメなんだ。
バラバラな身体だと、重心が見当たらないの。
(非科学的発言ですみません)
ないものは動かせないの。
重心が移動する時ってね
ちょっと吸われるみたいな感じがするんだ。
磁石に鉄が吸い寄せられるみたいな気がするんだ。
私は、重心が移動できる身体じゃなかったし
関節が円を描ける状態でもなかった。
それができるはずもない身体で、一生懸命大きく
動こうとしていた。
だから嬉しかったんだ
「あら⁉ こんなに小さな人形だったの?」と
言われた時。
やっと、実寸を超えられる身体になってきたんだな
って思ってさ。
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