摺足(すりあし)マジック
先生の摺足を観ていた。
先生はね、体幹が主で 四肢が従。
私はね、四肢が主で 体幹が従。
腕がバランスを取りたがっている間は、能の身体に
ならないんだろうなって ぼんやり思った。
ぶっちゃけ、(ムム、こやつ できるな)と
思わせられるかどうかってさ、
体幹が主になれているかどうかよね。
摺足って、ちょっと茶運び人形みたい。
茶運び人形の前に 障害物置いたら
車輪はキュルキュル回るけど、人形は進まないでしょう。
でも、中のモーターは動いている。
能の仕舞で立ち止まっている時も、中のモーターが
動いていないといけない気がする。
私はまだ、モーターが どうすれば起動するのか
つかんでいないけど。
でもさ、一緒にお稽古をしている方々を観ていると
摺足するにつれて、なんか能っぽい身体になっていくんだよね。
この現象「摺足マジック」と勝手に名付けたよ。
摺足マジック
私にも効いているといいなあ。