骨が起きた
毎年、夏に開催される少し大きめの人形劇フェスティバル
今年は、フェスティバル帰りに びっくりしたんだ。
疲労度合いが全然違ったから。
20代の頃は、フェスティバル帰りの車の中で
泥のように眠りこけていた。
駐車場に到着しても
(うわ〜、目あけたくない〜)という感じだった。
それが今年は、
(起きてられるな〜)
(ていうか、たいして疲れてないぞ)って感じ。
多分ね、トレーニングの積み重ねで 骨が起きてきたんだと思う。
昔の私は、骨が寝ていた。
寝ている骨を、常に立たせてないといけないから
余計な労力がかかっていた。
骨を立たせる余計な労力+人形劇の仕事で
上演の後は どっと疲れていたんだと思う。
動作術と構造動作トレーニングに出会って
骨の起こし方、立たせ方を教わった。
骨が起きると、身体の中に軽くて強いフレームが
できるんだ。
そのフレームに寄りかかっていられるから
楽ちんなの。
余計な労力がかからないの。
疲労の蓄積度合いが、全然違うんだ。
だって、人形劇の仕事するだけで いいんだもん。
骨が起きていると、疲れの蓄積も少なくなるから
余力がある。
仕事が終わってからでも、少しここの勉強しておこうかなとか、いろんな選択肢が取れる。
(休息するという選択肢も取ります)
ちょっと怖いなと思った。
骨が寝ていて、余力のない人と
骨が起きていて、余力のある人
いったい生涯で どれほどの差がつくのだろう。
体力の衰えを感じはじめる年代に
動作術と構造動作トレーニングに出会えた。
欲を言えば、もっと早くに知りたかったけど
それでも、ラッキーな出会いだった。
だって、骨が寝たきりになっていたらさ
新しいことを吸収しようとか
古いことを更に深めようなんて気力
絶対残ってなかったもん。