鳩尾の中はブラックホール

「1回体験するだけでも、身体の感覚が変わるよ」

体幹内操法の先生開発のバランスボード『球swing-rotonda(ロトンダ)』に試乗して1週間がたった。


なんかね、歩く時の歩きが変わってきてしまった。
歩きがね、自転車漕ぐみたいな感覚なの。

歩いているのに歩いてない。
自転車に乗っているわけじゃないのに、お腹の中で
私は自転車を漕いでいる。


あとね、球の動きと、そうじゃない動きが
こんなに違うのかって、別の表現系のレッスン中
衝撃を受けた。


レッスン中、胴体をアコーディオンの蛇腹のように使いたいと、私は感じた。

(そうしなさいと言われたのではなく、そうしたくなったんです。多分、前日の別のお稽古で得た蛇腹感覚が気に入ったから)

蛇腹のように使うにしても
動きを上下動で捉えてしまうと、動きが終わってしまうんだ。

蛇腹が広がって伸びま〜す。
プワ〜 おしまい。

蛇腹が狭くなって縮みま〜す。
プシュ〜 おしまい。

つながらないの。続いていかないの。

でも、蛇腹の中で、球を回転させると
終わらない動きになる。

球が回転するから、蛇腹の形が変わっていく

そう思うとね

どこまでもどこまでも伸びていく
どこまでもどこまでも縮んでいく

果てのない感覚になる。


縮んでいく動きをしていたんだけど

球を内巻きに回転させ続けていたら

鳩尾の奥に ぽっかり穴があいた。

その暗い穴に、身体が吸いこまれ続けていく。


身体の中には 果てしない空間があることを
私は知った。

球の回転のおかげで

鳩尾に、ブラックホールができちゃったから。

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